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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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清澄白河の「とらむや酒場」で本気スパイスカレー・ラムとコリアンダーのすっぱいカレー、ポテトサラダ、豚のにこごり 紫芋のソース、さんまのピリ辛煮、豚大根、鶏皮コンフィ串。

10月3日(木)、清澄白河の「il tram」さんで不定期イベントとなっている居酒屋営業「とらむや酒場」さんへ。

www.lockandgo65.jp

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右にあるのはいつもの看板。

 

ドアには特別営業用のイタリア国旗カラーの暖簾がかかっています。

「イルトラム」のロゴがオシャレなのですよね。

 

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いつものムーディーな店内に、角皿と割り箸。

 

初とらむや酒場だった前回からの改善点などをお聞きしつつ、メニューを見て注文を決めます。

 

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ドリンクは炭酸水。

 

終わりの時間が決まっている席だったので、サクサク注文して、どんどん食べていく作戦です。

 

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まずはポテトサラダ。

 

ゴロゴロ感とホクホク感をバランスよくもたせつつ、たっぷり具材が入っています。

とはいえシェフいわく「普通の、普通のポテサラです」とのこと。

 

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「普通のポテサラにしたかったんですけど、ちょっとビビッてバルサミコ酢とピンクペッパーでオシャレにしちゃいました」

 

と自らの"弱さ"を恥じていらっしゃいました。

ピンクペッパーのアクセントは鮮烈ですねえ。

 

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こちらは以前もいただいたことのあるメニュー、豚の煮こごり。

豚の頭肉のゼリー寄せ、すなわち「フロマージュ・ド・テット」と呼ばれるお料理ですね。

 

形作るという意味の"フロマージュ"に、頭を意味する"テット"。

 

紫芋のソースは、通常営業のパスタソースとしていただいたことがありますが、この組み合わせは初めてです。

 

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ぷるぷるのコラーゲン質から、ワシワシした肉々しい部位まで、様々な食感、食味を楽しめます。

 

ゼリーはやや固め。

 

f:id:lockandgo65:20191109202253j:plain甘みと独特の香りが印象的なソース。

 

煮こごりとどちらがメインともつかないほど、存在感のあるペーストでした。

 

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サンマのピリ辛煮。

「不漁」「今年は全然ダメ」とは聞くものの、旬とあって何だかんだ色んなお店で色んな出され方をしているサンマ。

 

モノがよくない年だからこそ、各店が創意工夫を凝らしていらっしゃったりするのですよね。

 

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雑な言い方をすると、さんまの缶詰みたいな方向性のお料理。

唐辛子の辛さは、缶詰ではありえないビビッドさです。

 

ただやはり、さんま自体の脂の風味良さだったり、身の旨みだったり。

一段階も二段階も上の、上質のさんま料理でした。

 

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メニューに書き忘れたという、ゆで卵入り豚大根。

シェフが「メニューに書き忘れたんですけど、こんなのもあります」と各テーブルで口頭の説明をするので、みなさん注文なさっていた気がします。

 

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豚、大根、ゆで卵、どれもご覧の通り見るからに分かる味の染み。

 

醤油っ気がありますが、砂糖と豚の脂の甘さで角をとっています。

 

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辛子はかなり辛いタイプ。

 

全体にとろみを強くさせている豚の脂や、固ゆでのゆで卵を一気にさっぱりした後味に追いやります。

 

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鶏皮コンフィ串。

70gくらいとおっしゃっていたかと思いますが、普通の焼き鳥の1.5倍くらいのサイズがありました。

 

ちゃんと合羽橋で買ってきたという「かわ串」。

芸が細かいです。

 

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厚みのあるボリュームたっぷりの鶏皮。

旨みの濃厚な脂を蓄えて、仕上げに炙った香ばしさ。

 

焼いて脂を落とさないところがこだわりのポイントでしょうか。

 

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甘めの味付けで、脂が強めなので、これは確かに七味が欲しくなります。

 

焼き鳥1本、の感覚で注文すると返り討ちに遭う、ヘビーなメインとなりました。

 

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〆に本気スパイスカレー。

家で趣味で作っていたスパイスカレーに自信がついてきたとのことで、試しに出すことにしたそう。

 

今回はラム・コリアンダーのすっぱいカレー。

 

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クリーミーなカレーは爽やか系のスパイスが香っています。

家ではガッツリ酸味を付けるそうですが、お店では好みに合わせてもらうため別添えレモンで調整するスタイルにしていらっしゃいます。

 

個人的にはレモンをガンガン搾って、かなりすっぱくして食べるのがカレーに合っている気がしました。

今後も挑戦していきたいというようなことをおっしゃっていたので、また楽しみにしたいと思います。

 

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出口でシェフの写真も1枚。

先日お仲間と開催したイベントでのTシャツだそうです。

 

店内でも結構聞かれたというか、シェフ自身もおっしゃっていましたが、居酒屋営業はめちゃめちゃ忙しそうなのに、シェフがとっても楽しそうなのですよね。

活き活きとしたシェフのお姿と、美味しいお料理の数々。

大満足しつつ、また次回を楽しみにしながら、ごちそう様でした!

銀座の「すし処きたむら」でおまかせ(刺し盛り、土瓶蒸し、ネギ蛸、鰹のたたき、トマトの軍艦、真鯖他)。

10月1日(火)、幸運なお誘いを受けて、仕事帰りに銀座へ、

 

いわゆるザギンでシースーでございます。

知らないお店をおすすめいただいたのですよね。


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すし処きたむら。

銀座三丁目の交差点から日比谷方面、1本目の角を曲がってさらに最初の角を左折したすぐの小道にお店はありました。

 

1988年オープンということで、31年営業されている老舗です。

銀座のこの一等地ですからねえ。

 

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カウンターにお席をいただきます。

小さなお座敷もありましたが、基本はカウンター席でした。

 

枝豆をつまんでいると、大将が1品ずつお刺身を引いては盛り付けていきます。

 

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最近の仕入れについて語らいながら、手際よく盛り付けていかれます。

 

広めの平皿にぽんぽんと置いていかれるのですけど、すき間が寂しくないところがさすが。

熟練の業を感じます。

 

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まぐろ。

スッと消える軽い脂、少し夏のまぐろの酸味。

 

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真鯛。

水分が抜けてサクッと歯切れ。

 

3噛み目くらいから味がグングン出てきます。

 

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赤貝はひも付き。

ザックザクの歯応えと、強めの塩気。

 

そして塩気が貝の旨みから甘みをき出します。

 

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土瓶蒸し。

よく知っているようでこれまであまり食べる機会がなかった土瓶蒸し。

 

見よう見まねで食べてみます。まずは別添えのお猪口でお出汁をひとくちグビり。

 

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蓋を開けてなるほど、松茸とハモがよく香ります。

ここへ土瓶の上に置かれていたすだちをキュキュッと搾って、具材をつまんでいきます。

 

最近はハモといえばフライばかりいただいていましたが、土瓶蒸しにすると旨みと香り。

待ってましたと言わんばかりにこの2方向に両翼を伸ばしていきます。

 

いやいや、フライもいいけどやっぱりこっちですね。

 

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ネギ蛸。

薄く切った生の蛸に、ネギ、胡麻を振ってお醤油をたらり。

 

ちゃっくちゃくと小気味よい蛸の食感に、主張の強いネギと胡麻の香り。

シンプルですが、お寿司屋さんでいただくととても印象に残る味わい。

 

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鰹のたたき。

鰹が見えなくなるくらいに玉ねぎやネギが盛られていて、醤油をかけてぽんぽんとたたいて味をなじませる。

正統派のたたきですね。

 

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戻り鰹とは思えないような脂控えめの個体でしたが、旨みに吸い込まれるように酸味が立ちすぎず、薬味の味わいを活かすこざっぱりとした鰹でした。

燻した香りがまた引き立っています。

 

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この日の真打ちは真鯖。

青森の超大物で、酸の立ちすぎない〆方で身が引き締まっている一方、脂は強く強く凝縮されているので、口の中で融けたときにものすごい味の広がり方をします。

 

凝固したように引き締まったところから流れ出す脂が素晴らしかったです。

 

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真鯵。

シマアジかな、と思うような身の引き締まり方をしています。

随分薄く切るな、と思ったりもするのですけど、これくらいでないと歯にかかってしまいそうなのですよね。

 

最近こういう鯵に出会う機会が多いですねえ。

味の濃い鯵でした。

 

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焼き蛤。

写真は上手く撮れていませんが、なかなかのサイズです。

 

店内を一変させる香り高さ。

 

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すだちを搾って絡めながら、それでいて貝の出汁を一滴たりともこぼさないようにいただきます。

 

んぎゅーーっと、なかなか噛みきれない蛤の身から、絞り出されたように潤沢なお出汁が溢れてきます。

 

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アワビ。

この厚みで生を食べるのは久しぶりかも。

 

こっきこきの歯応えは他では味わえませんねえ。

 

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真鯖。

お造りで素晴らしかった鯖を握りでもいただきます。

 

さーっととけた脂がシャリとシャリのすき間に浸み込んでいきます。

お造りでもよかったですけど、握りの方がこのよく乗った脂が活きていました。

 

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鰯。

「秋刀魚はダメだけど、鰯はまあまあだよ!」と教えていただいて、こちら。

 

脂は少なめですが、肉質のしっかりした身の味で食べる鰯でした。

生姜が鉄板の組み合わせ。

 

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小肌。

強めに〆た小肌でシャリを包み込むようにグッと押し付けて握られています。 

 

シャリの味が立ちますね。

そうか小肌の美味しさって、こういうものだったのかと気付かされる見事な味のバランスでした。

 

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ハタ昆布締め。

しっかり水分は抜きつつ、昆布の香りはほどほど。

よいバランス。

 

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玉子焼き。

流行りのスフレ状ではなく、焼いて重ねてずしっとしたタイプ。

 

玉子焼きは火が入った白身の旨みが大事だなあと思わされる、品のいい香ばしさ。

 

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穴子。

"一応"握り。

 

たっぷり甘めのツメと柚子の皮で仕上げ、とても香りいいです。

 

厚みがあって、箸で持ち上げられないほどとてもやわらかな身は、シャリを飲み込む脂乗り。

食べ応えのある穴子でした。 

 

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まぐろ中とろ。

甘みのある脂。

と思うと大将はこれを「当て馬」にして、次は、

 

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まぐろ赤身。

見た目は角が立っていますが、漬けにした身はすーっと噛まなくても歯が通り抜けるようなきめ細かくソフトな質感。

 

漬けにすることで、却ってまぐろの旨みが強調される見事な1貫でした。

中とろもよかったですけどね! 

 

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生いくら。

粒が大きくても皮はやわらかくパッパッと弾けます。

醤油のクセを強くしすぎず、塩味とイクラの旨みが強めに出ていました。

 

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赤貝。

ヤンチャな食感。

緩めに握ったシャリが受け止めます。

 

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甘海老。

たまにこうして海苔を使われると、妙に印象に残りますね。

 

お寿司屋さんの海苔はまた美味しいのですよねえ。

 

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車海老。

しっかり火を入れて、旨みが抽き出されています。

 

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雲丹。

強い甘み。

 

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鉄火巻き。

シャリはあくまで指をつまむように添えただけとでもいうように、持ち上げてから飲み込むまでに、指、舌でストレートにまぐろを感じます。

 

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 お椀をいただいて、ラストのとっておきのお話を伺います。

 

「トマト食べる?」

はて…、いやしかしまあ、いただきます!

 

というやりとりの後、出てきたのは…、

 

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トマトの軍艦。

パッと見イクラかと思ったのですけど、刻んだフルーツトマトを乗せて軍艦にしてあるようです。

 

イメージ的にはあまり合いそうにもないのですけど、トマトの甘みとみずみずしさも全く違和感なく、軍艦を成立させているのですよね。

お寿司のシャリって実は結構味が決まっているから、さっぱりさせるだけの要素も実はとても合うのかもしれませんね。

 

というわけで初訪問、それもよく知らないお寿司屋さんに伺うことが随分久しぶりだったので、新鮮に楽しむことができました。

そしてやはりお店ごとにアプローチは全く異なりますが、どちらも正解不正解ということはないなあと思わされた次第。

 

最後のトマト1貫だけでも、人におすすめしたくなる隠れ家のようなお店でした。

ごちそう様でした!

西荻窪の「Mondo Gelato(モンド・ジェラート)」でとうもろこし、和栗。

思い付きで始めた中央線方面ツアーでしたが、よく伺う西荻窪の八百屋さんで「ウチの野菜使ってんだよ!」と教えていただいたジェラート屋さんで〆ることにしました。

 

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Mondo Gelato(モンド・ジェラート)。

西荻窪の北口、歩いて5分ほどのところにありました。

 

ご近所のお客さんが多そうなこぢんまりしたお店で、この日は半分以上が子連れのお客さんでした。

 

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とうもろこしと和栗。

八百屋さんっぽいフレーバーを選んでみました。

 

コンパクトではありますが、イートインスペースがあるのでそちらでいただきます。

 

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とうもろこし。

モロとうもろこし。

 

甘さを加えてはあると思いますが、冷たくして甘みを感じにくくなったところでちょうどとうもろこしになる絶妙なチューニング。

冷たいコーンポタージュみたいなイメージですね。

 

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和栗。

ミルクのジェラートに和栗の香り、という趣。

こちらの方が融けるのが早かったのもあって、ミルキーというか栗ー…クリーミーな印象が記憶に残っています。

 

カチコチに固まっていて質感としては物足りなさもありましたが、素材の味はしっかり出ていて、色々な味を試すのが楽しみになりました。

ごちそう様でした!

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