ランチは11時に予約したこちらのお店。
メルヴェイユ博多。
「博多くうてん」という大規模再開発された博多駅ビルのレストランフロアにあります。
都内に7店舗?を展開するオー・グー・ドゥ・ジュール系列のお店で、大学のそばにあって何度かお邪魔しているminobiもその一つです。
minobiのオーナーに「うちの系列の他のお店も一度行ってみてよー。」と言われたことがあるのですが、東京の他の店舗はお高すぎるんですよね。
東京以外では初出店というこちら博多の店舗では程ほどに値段も抑えられていそうだったのでこの機会に行ってみました。
ジャズが流れ落ち着いた雰囲気の店内。
平日の11時の予約とあって、開店アタックだったのでさすがに一番乗り。
キッチリとしたセッティングに緊張感があります。
まずはドリンク。
炭酸のぶどうジュースですけどねw
向こうの壁には青、白、赤をモチーフにした額が飾られていますが、フランスの国旗を表しているのでしょうね。
オシャレです。
勝手にフレンチな気分になってきました。
いやいや、場違い感が半端ないですけどねw
レストランフロアの中ということで、外から「生パスタ専門店でーす。いかがですかー。」という声が聞こえたりするのが逆に庶民的で和んだりしてw
まずはパン。
プチバゲットですね。
熱々で提供され、なくなるたびにお代わりをサーブしてくださいます。
バターも美味し。
前菜。
「新サンマ テリーヌと炙り2種のスタイル ルッコラソースのサラダ仕立て」。
九州に行ったら新鮮な魚介を食べようと期待してはいたのですが、サンマに関しては北海道産がほとんどのようで。
スーパーなんかでは「塩サンマ」として売られているのが多かったりもしてサンマへの期待値は低かったんですよね。
そこへ来てこのサンマ。
いきなり度肝を抜かれましたねー。
手前は炙り、玄米?麦?とマリネになっています。
皮は塩焼きのようにパリッと、身はとろーりととろける脂の乗り。
奥はペースト状にしたサンマの上にサンマの燻製を乗せ、最後にジュレ状の巨峰のソースを塗ったテリーヌ。
これはナイフやフォークで切りにくい一品でしたが、また絶品。
強い燻製の香りと巨峰の甘みがとてもよく合って、同時に食べたかったのであまり切らずに大口開けていただいちゃいましたw
ルッコラをペースト状にしたソースもとても香り高く、よかったです。
魚料理。
「長崎産青ハタのポワレ 甲殻類のクリームソース」。
青ハタって関東じゃあまり聞かないかな?
地の物を使うことも売りにしておられるようなので、九州産の食材を多く使っています。
皮目はパリッ身はふっくらの王道ポワレ。
甲殻類のクリームソースは、ネーミングのインパクトにわりに風味は控えめ。
根セロリのソースと混ぜて滑らかなクリームソースとしての舌触りがアクセントに。
添えられたゆり根がホクッとしていたり、銀杏がシャクッと食感を残した仕上がりだったり面白かったです。
小松菜もソースに絡めて美味しくいただきました。
肉料理。
「糸島雷山豚肩ロースのロースト、わらの瞬間燻製 そのエキスをつかったソース」。
福岡と佐賀の県境にあるという糸島のブランド豚を使用とのこと。
見事なロゼ色にローストされた豚肉は噛むほど肉汁が出るジューシーな味わい。
なかなか噛み切れずその辺はワイルドさを感じさせる仕上がりですが、ガッツリ肉食男子にはたまらん一皿かと。
写真でも分かるとおり仕上げにたっぷりと黒胡椒が荒挽きにかけられています。
下味としてではなくあえて最後にたっぷりかけることでこれがかなりインパクトのある存在になっています。
前菜のサンマの燻製の香りもかなり強めで美味しくてその印象が残っていたので、ここであえて燻製を重ねてくるのもどうかとも思いますが。
それはそれとしてとても美味しかったです。
口直しのデザート。
韃靼そば茶を使っているのだそう。
これもとても美味しかったです。
上に乗せられた塩アイスは岩塩が振りかけられているようで、これが塩気どころか強い苦味すら感じられるほどインパクトのあるもので最初は少々驚きました。
オリーブオイルがかけられていることもあり、全体にとてもイタリアーンな印象。
そばなのにイタリアーンで、なんだか不思議な気分にさせられます。
ちょっとイタリアチックなカフェオレなんかに近い感じでしょうか。
本日のデザート。
「ライチのゼリー フルーツ添え ローズマリーのアイス」。
フルーツはラズベリー、ブルーベリー、グリーンキウイ、ゴールデンキウイ、巨峰、オレンジ、ピンクグレープフルーツ、とそんなところだったでしょうか。
この辺から新幹線の時間を意識してかなり焦っていたのでちょっとうろ覚えにw
ローズマリーのアイスの風味はあまり感じられず。
上品で美味しいアイスでしたけど。
上のパッションフルーツのソースとライチの香りで南国な雰囲気もちらり。
食後のドリンクはエスプレッソで。
エスプレッソにしては背の高いカップ。
ちなみにエスプレッソを選んだのは、量が少なくて速く飲みきれそうだったからw
グビグビと飲みきって早々にお会計w
フレンチで余韻を味わわないのはちょっと失礼でしょうか。
座るときはテーブルをサッと引いてくれたり、お皿を下げるときも一言確認してくれたり。
付かず離れずなサービスが秀逸なお店でした。
料理も地の物を生かしながら、一品一品をただ調理するのではなくサプライズを用意しているような。
お客さんを喜ばせようという意図の感じられる、とても楽しい時間を過ごせるフレンチでした。
福岡の人が羨ましいなー。
また来ます、なんて言って店を出てしまいましたよw
店を出て、ふうと一息付いたら新幹線へ猛ダッシュです(笑)。