lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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麻布台の「メゾン ランドゥメンヌ」でクロワッサンジャポネ・フランセ、パンドカシス、ブリオッシュアラテット、フーガスオニオンベーコン、キッシュロレーヌ、タルトシトロン、ミラベルタルトフィンヌ、フラン。

日本人女性とフランス人男性のパン職人兼実業家のお2人がパリで始めたお店が、この春日本に出店。
パリでも人気のお店だそうです。


メゾン ランドゥメンヌ。
場所は麻布台、フレンチレストランのオーグルマンなんかがある並びです。
飯倉片町の交差点のすぐわきで、パン教室のある辺りだったのでてっきりそこにできたのかと思っていましたが、真隣でした。

お店の前に15人ほど並んでいましたが、3つのレジでグングン進みので回転はいい方だと思います。

お店に入ってまず並んでいるのが、2種類のクロワッサン。
フランス産と国産のバターをそれぞれ使ったものを食べ比べることができます。


クロワッサン・ジャポネ(250円)。
こちらは国産、写真だと分かりにくいですけど三日月型です。

本来三日月型のクロワッサンは「マーガリンを使っている」ことを表すはずですが、「国産のバターを使っている」ことを三日月型で示すとはちょっと風刺が手厳しいです。
さすがフランスのお国柄ということでしょうか。


わざとなんじゃないかと思えるほどクロワッサンとは別のパンにしてありますね。
層がなく真ん中に固まってもちもち。
ロールパン系です。


クロワッサン・フランセ(480円)。
値段から察するに、「ちゃんと」フランスからバターを輸入して日本で仕込んだのでしょう。

整っているとも大雑把とも見受けられる成型がパリっぽい気がします。


生地の色からして違います。
今まで国内で購入した中で1番高い金額でしたが、1番美味しいというわけでもないもののちゃんと美味しいクロワッサンでした。

クロワッサンってこういう食べ物ですよ、と教えてくれている気がします。
「ジャポネの方が食べやすくて好き!」という方もいるかもしれませんが、外国でカリフォルニアロールがウケているような感覚で、フランスの方の失笑を買ってしまいそうな。

考えすぎかもしれませんけど、かなりメッセージ性というか皮肉めいたものを感じました。
クロワッサンはフランス産のバターで作るもの、そして関税高すぎ。


パンドカシス(180円)。
これ系の生地違いのものが数種あって、それぞれ大きさが3パターンあったと思います。
これは1番小さいサイズ。


おお、生地全体からカシスがしっかり感じられます。
アーモンドも味と食感に主張がありますね。

プレーンではなく、甘いわけでもないので、どういう場面でどういう食べ方をするかが難しいですね。


ブリオッシュ・ア・ラ・テット(180円)。
帽子型のブリオッシュ、これも形が崩れているところが愛らしいです。

バターよりも卵っぽさが感じられたかな。
口どけがもう少し欲しい気がしましたが、味わいがあるところがちゃんとブリオッシュです。


フーガス・オニオン・ベーコン(620円)。
それほどのサイズではないのにこの値段だったので、さぞ原価のかかった材料を使っているのでしょう、と購入。


結果は・・・うーん、失敗かな?
チーズにしてもベーコンにしても、特別素材の良さは感じられず。
もし値段なりにいいものを使っているのだとしたら、完全に良さを消してしまっていますね。

このパンはおすすめしません。


キッシュ・ロレーヌ(580円)。
スクエア型がパリで一般的なのかは存じ上げませんが、なんかそれっぽさがありますね。
どっしりした重さといい、オーラむんむん。

この形についてご存知の方がいたら教えてください。


アパレイユの固まり方と、チーズがもぞもぞと顔を覗かせる感じがパリの空の下のキッシュに似ています。
もちろんフィリングを筆頭にすべてにおいて足元にも及びませんけど、方向性に関しては近いと思います。

これはまた食べに行きたいです。


タルト・シトロン(450円)。
パリの空の下、茂右衛門と絶品タルトシトロンを立て続けにいただいているので、当て馬に・・・(笑)。



ある意味で飲み慣れたレモンジュースの感じというか、甘いレモン味ですね。
ビターさが物足りませんが、爽やかな味です。

しっかり火を入れてほろほろのタルト生地はなかなか。


ミラベルタルトフィンヌ(580円)。
ミラベルとは、フランスで初秋に食べられる「西洋すもも」だそうです。

丸いパイ生地に乗せて。


母が梅シロップを作った残った梅がこんな感じだったなあ(笑)。
アレ、大好物だったので、これもかなり好きな味です。

ネットリして、ちょっと酸味を感じさせる甘み。


フラン・ナチュール(380円)。
どっしりと重みがありますが、ひとたび口に入るとすぐ液体に。


固めプリンが好きな方にハマりそうですが、ちょっと口どけが良すぎるかな?
いい味でした。

気になった点を挙げると、入り口入って左にトングとトレイがあるのにパンは右に並んでいるので入り口付近で入る人と出る人が交錯し続ける点。
クロワッサンの破片が床に散乱している点。
焼成前のクロワッサンの生地を乗せた天板を持ったスタッフが外の行列の前をウロウロ歩き回っている点。
などなどなくはありませんでしたが、開店間もない混乱が続いているということかもしれません。

落ち着いたらまた伺いたいです。
また食べたいパンがいくつかあります。

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