lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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新富町の「シュングルマン」で雷鳥の1羽丸ごとロースト、ヒグマの煮込み、青首鴨の1羽ロースト他。

ターレットコーヒーから新富町へ移動。


シュングルマン。

フレンチやイタリアンといったジャンルに囚われず、ビストロ、レストランといった形に拘らず、美味いものを食べに食いしん坊が集まるお店というコンセプトのよう。
小池俊一郎シェフ、すなわち「SHUN」さんの「GOURMAND」の為のお店でSHUNGOURMANDなのですね。

この日はジビエをいただこうと6人での訪問です。
なかなか合わなかった予定を調整してくださった幹事様!どうもありがとうございました。


今回は6人という大所帯だということもあってか個室に案内していただけました。
心置きなく楽しめそうです。


よく切れるシルバーと言えば、のLAGUIOLEのナイフに血が騒ぎつつ料理を待ちます。
ふふふ、夜の外出、夕食、肉メイン、個人的にどれを取っても珍しいのでなんだかソワソワしましたよ。


お通しは定番の豚のリエット。
甘みのある岩塩と甘い香りの黒胡椒、リエットの味わいも広がります。


グリーンオリーブと小梅。
よく考えてみると、どちらも塩漬けの保存食で共通項が多そうですね。

オリーブの美味しさって馴染むまでに少し時間がかかった記憶がありますけど、外国の方が梅干しの美味しさを理解するのはもっと時間がかかりそうですけど(笑)。


シュングルマンの彩々シャルキュトリー。
いきなりすごいの出ました。

ひとつずつ丁寧にご説明くださいましたが、覚えるのが大変!
でもひとつ残らず魅力的だったことは覚えています。


息継ぎしながら説明しますと・・・

豚耳や豚足のテリーヌ、生ハム(この厚みは食べたことない!)、モルタデッラ(これもスライスで食べるイメージだったので柵切りが面白い!)。

2種のザワークラウト、チョリソー、鶏ハム(ぷりっとしてもちっとしてしっとり!)。


白雪鴨の生ハム(脂がいい味)、フォワグラのテリーヌ(ポルト酒がキラッと香る)、鶏レバーのパテ(ポルト酒が効いて甘い)。

ブーダンノワールのテリーヌにりんごのピュレ(わりとマイルド)、豚の背脂「ラルド」の塩漬け、もち豚のテリーヌ(オーソドックスにしっかり旨い)。

ひとつも抜かりなく美味しく、パテ、テリーヌ系が多いので組み合わせも楽しめます。


この後控える肉祭りに備え、バーニャカウダで言い訳作り。

野菜もいっぱい食べたもんね!


苦味や青っぽさがちゃんとある葉野菜、シャッキリみずみずしさや食感の魅力的な根菜類。
出汁で炊いた根菜だったり、生でいただくかぼちゃだったり、こちらも惹かれるポイントが散りばめられています。

あと個人的にチコリがすごく好き。

そしてここからジビエがスタート。
写真が上手く撮れていなかったり、上手く撮れているがゆえにエグかったりするものもあるのであらかじめご了承ください。


スコットランド雷鳥の1羽丸ごとロースト ジュと内臓のソース(6800円)。
これは「写真が上手く撮れていない」一例。

火入れはかなりレアで意表を突かれました。
魅力的な食感ではあるものの、やっぱりもっとガッツリ火が入っている方が肉の味を感じられるかな。
でもソース含め、何だか口にしたことのない魔性の味わいのオーラが垣間見えた気もします。

左手前の「土」を思わせる演出のソレは、一同味見をしても見破れなかったのですけど、なんと乾燥ポルチーニの粉末だったそう。
事前に教えて欲しかったです(笑)。


希少部位の取り合いじゃんけんがありましたが、僕はじゃんけんに参加せず誰も食べたがらなかった頭をいただきました。

こちらが「上手く撮れているがゆえにエグくなった」一例。
本当なーなんでこんなときに限ってピントが合うんだよなー(笑)。

ちょっとレバーっぽい味わいの部分もありました。
骨まで軽くムシャムシャいけます。


ジビエ2品目は赤ワインで煮込んだ北海道のヒグマ(6800円)。
ポテトのチーズ焼きを添えてありました。

一生のうちで熊に食べられる日はまだしも、まさか熊を食べる日が来るとは(?)。


じゃんけん大会の末、僕がカットすることになりました。
じっくり丁寧に煮込まれているがゆえかもしれませんが、しっかりと太めの繊維質がふわっとほぐれて思うように切り分けにくいほどでした。

肉の風味の多くはソースの方に移っているのかな?と思えるほど香りは淡泊(個人差アリ)。
赤ワインの甘く華やかに香るソースは、これまた「甘いだけではない複雑な」味わい。
苦味ですとかエグみですとかを、閉じ込めてそれと感じさせないような凝縮したソースでした。


ジビエのラストはフランス産青首鴨の1羽ロースト ビガラードソース(6800円)。
オレンジの香る、こちらは分かりやすく甘めの食べやすいソース、そして鴨と言ったらのネギは焼き目を付けて添えられています。

こちらも焼きは浅めで、レアの牛モモステーキなんかに近いイメージだったでしょうか。

青首鴨のものではないかもしれませんが、隠れていたトロトロ白レバーがめちゃめちゃ美味かったです。

ここからは〆、僕は味見程度にいただきました。


ズワイガニと九条葱、からすみのペペロンチーノ(1800円)。
麺を茹でるときの塩加減がちょっと強めっぽくて、蟹のほぐし身にもなかなかの塩気が。

塩気が気になるものの、蟹の味が全体によく回っていました。
そういえば蟹のお味噌汁なんかもそうですけど、蟹と葱って合いますね。


焼きサバのブッタネスカ(1600円)。
こちらも塩気が強め。
ケッパーとトマトの酸味でかなり爽やかな印象。

トマトを纏った鯖はなかなかイケます。

肉肉肉と来たところでパスタは海のものメインでしたが、かなり海を感じる仕上がりのパスタでしたねえ。


とどめのやきめし(500円)。
ビックリするようなお値段ですが、あるもので作るまかないメニューなのだそう。
細切れに入った肉がとても美味しかったです。


デザートは盛り合わせをお願いして分け合います。
カタラーナ、ヘーゼルナッツのケーキ、熟成チーズのチーズケーキ。
どれも手作りのようでしたが、奇を衒わず穏やかに食事を締めくくってくれるデザートでした。

「1日に30品目食べる」ことが推奨されたりしますけど、この1食でかなりいけたのではないかと思えるほど色々いただくことができました。
素晴らしい機会を与えてくださった幹事様にここでもう一度感謝を。
そしてご一緒いただいたみなさんも、楽しい時間をありがとうございました!
またよろしくお願いします。

ご一緒させていただいたつきじろうさんの記事はこちら
うーむ・・・写真一枚一枚に「意味」がある感じ・・・さすがです。
同じくご一緒させていただいたそうさんの記事はこちら
〆はこの方の感想が一番信頼できそうです(笑)。

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