12月15日(火)、この日はパリの空の下へ。
今年のノエル販売初日ということでやや行列は伸び気味でしたが、それだけ買いにいらっしゃる方も多いのか不思議と回転は早かったように思います。
残り少なだったので、クロワッサン3つと他一通りを購入。
クロワッサン(400円)。
購入時点ではホカホカだったので、持ち帰るまでに型崩れしてしまいました。
でもよりしなやかに見えて美味しそうです。
こちらのシェフが焼成において重きを置いていらっしゃるのは「芯温」なのだとか。
ということもあってか、表面はくっきりとしたグラデーションになっています。
表面は一見焼きの甘いところもありますが、食べると全く気にならず。
食べても食べても抜群の火入れです。
クロワッサンブール(450円)。
バター増量のバターリッチなクロワッサン。
「バターリッチなクロワッサン」って「頭痛が痛い」みたいな言い方でちょっと変ですけど、まさしくそんな感じなのですよ。
ゴールドのきらめくトップが「ブール」の証。
王者の風格です。
いやでもそれでなくとも輝く生地ですよね。
金に負けないほどにキラキラしています。
バターを増やすとどうしても焦げやすくなりますから、焼き色の振れ幅が広がっています。
デニッシュ系を温め直すときのポイントは、トースターから出した後しばらく置くことのようです。
表面は水分が飛んでパキッと、中は余熱で芯までネットリ。
方法論は色々あると思いますが、個人的にはこれが分かりやすくて好きです。
パンオショコラ(400円)。
前回は温め直していただきましたが、ショコラが融けてそれはそれで美味しかったのですけど、今回は落ち着いて味わおうとそのままで。
コキッと噛み砕いたバトンショコラが口の中で小さくなるにつれ香りは大きく広く豊かになります。
クロワッサンよりも生地としての味わいのよく感じられる形のパンオショコラですが、右肩上がりに上昇するショコラの風味がそれ以外を乗り越えてのし上がっていく様にテンションが上がります。
ブリオッシュフィユテナチュール(300円)。
こちらも最後まで残っていることが多いので、このところ記事にしていなくても毎回購入しています。
むっちんとした弾力に卵の甘み、バターの甘み。
舌を包み込む食感と香り、旨みも強く濃厚です。
コンフィチュール・ノルマンディー(1800円)。
ビュッシュ用に仕込んだというコンポートをブレンドしたコンフィチュール。
甘みは蜂蜜、香りはシナモンにバニラ。
ちょっとジンジャーエールっぽい印象を受けます。
コンカッセした紅玉がシャキシャキ。
食感も酸味も強すぎずなだらかに全体に馴染んでいます。
蜂蜜の甘みとリンゴの甘みもよく合うのですよねえ。
かなり技巧的な構成ですが、とても自然な食べ口でした。
コンフィチュール・・・次回も買えるといいな。
今年はこれで最後の訪問になるかもしれません。
また来年も出来るだけお邪魔したいと思います。
もう何年か通ったらアントルメやガレットデロワなども買えるようになるでしょうか。
精進します。