お2人とお別れして荻窪へ移動。
若干迷いはあったものの、もともと伺おうと思っていた吉田カレーさんへ初志貫徹訪問です。
開店10分前に到着したら1番乗りでした。
雨が強めに降っていたので今日はお客さんが少ないのかなとも思いましたが、
開店時には席に座りきれない人数まで増えました。
カウンター1番奥の席へ。
最近ここのことが多いですね。
この席は厨房側から手が届かないので、
「食べ終わったらお皿を取りやすい位置に動かしてください」
的な某格闘ゲームのキャラクターのイラストが描かれていたのですけど、今回なくなっていました。
カレー登場。
今回も恐る恐るご飯なしでお願いしたのですけど「平皿だと食べにくいから」ということでポテサラ用の深皿に注いでくださいました。
やっぱりこのお店、好きだなあ。
カレー(甘口)にキーマ、リンゴチャツネトッピング(1050円)。
リンゴチャツネは新メニューで、キーマを頼んだ人だけが注文できるようです。
無料で提供していた福神漬けをやめて、有料だけどより美味しいものを食べて欲しいというご主人の想いの表れた変化、進化。
この日はカレーのベースになる出汁も変えてみたのだとか。
仕上げにドレッシングのようなものをかけていたので何かと思いましたが、それがリンゴチャツネのようです。
お好み焼きのマヨネーズのようにかかっているのがそれです。
前回リニューアルされていて気に入ったキーマはやはり健在。
ほろろでしっとり、粒感の強い肉から出る味もいいのですよねえ。
シナモン風味だというチャツネは正直なところそれほどのインパクトはなかったのですけど、レモン果汁も入っているかと思われる酸味がカレーに加わった印象。
チャツネだけでガッツリ食べてみたいです。
出汁の違いは分からなかったので、シンプルにこの日感じた感想を書き残しておきますね。
この日は玉ねぎの甘みとその先のビターな味わいがかなり強く感じられたように思います。
甘口にしたのでスパイスは香り系、かなりクミン推しに感じました。
もちろん吉田カレーさん最大の特徴とも言うべきは、フルーツの甘み。
バナナを中心にりんご、柑橘も入っているでしょうか。
これが何の違和感もなくカレーの軸として、玉ねぎの強めの苦みさえまろやかにまとめあげているのです。
いやあ絶品絶品。
「お客様は神様だろうが」という感じの「お客様」に絡まれることが多いようで。
確かにちょっと独特なお店ではありますけど、素敵なご主人なのになあ。
そもそも「お客様は神様」の起源は某国民的演歌歌手の方だそうで。
本来の意味合いは「神に祈るように心を込めて歌います」とかそういうことだったのだそうですよ。
そういう意味では手間暇かけて、こだわり抜いて提供されるこのカレー。
ご主人の心が込められているのを感じませんか?
価値観は人それぞれですから「お客様」や「神様」が悪いとは言いませんが、いいお店だと思うんですけどね、ということは言っておきたいと思います。
これが「吉田カレーでございます」。
今回も大満足でした。
ごちそうさまでした!