買い物、フォーシーズンでのお茶を終えた後、再び場内へ戻ります。
豊洲移転まで半年を切っていますし、色々なお店の思い出を残しておきたいですからね。
というわけで鳥藤場内店さんへ。
個人的には2度目の訪問、前回は震える真冬の朝にコチラをいただきました。
10時半過ぎの到着で、8名ほどの行列の後ろに付いたので30分近く待って席に案内していただけました。
並んでいる間に注文は取られているので、席に着くとお冷、紙おしぼりとともに伝票が置かれます。
場内のお寿司屋さん以外で紙おしぼりが出るのは珍しいですね。
湯呑みでお冷というのも珍しいですね(笑)。
ピッチャーの中にレモンを浮かべてありました。
おしぼりといい、ディティールに優しさを感じるお店ですね。
この日は親子丼狙いでしたが、ご覧の通りメニューを見ると右から8つ「親子」が並んでいるのですよ。
それぞれいい噂は伺っていますが、とりあえず最初は・・・
親子丼(800円)。
今回は基本のプレーンメニューでお願いしました。
事前に注文を済ませてあるので登場はかなり早いです。
熱々の鶏スープはセットで付いてきます。
白濁してとろみのある濃厚なスープ、コレ系はしっかり冷ましてからでないと火傷するのが経験則で分かっているので後半に取っておきました。
築地では「アタマ」などといって、丼のおかずだけで注文できたりするお店が多いのですけど、こちらはNG。
今回はご飯ごく少なめでお願いしました。
卵とじは、卵の溶き方がごく軽く、火入れはごく浅め。
ご飯にはほぼ生の黄身が絡んで卵かけご飯状態、その上に少しだけ軽く黄身と白身が交わって火の入った部分があって、一番上は生の白身が覆っています。
鶏肉は、身も皮目もつるりんとなめらかな肌合いがきらめていていますね。
一口大の鶏肉の真ん中に切れ目を入れて開いたような形。
ジューシーさのようなインパクトのある分かりやすいアピールポイントには乏しいものの、じわじわ追いかけてくるような旨みの広がりがあります。
まとわりつく黄身と白身はネットリと濃厚な食感。
ご飯はご覧の通りほぼ卵かけご飯状態。
出汁は甘めの味付けで、生の卵と合わせてかなりマイルドな印象でした。
イメージとしては「変わり卵かけご飯」を食べているような感じ。
鶏肉の量は物足りなさを感じる方もいそうなものですが、この値段でこの質ですから文句は言えない気がします。
親子丼として万人受けするかは分かりませんが、卵かけご飯が苦手でなければ卵の濃さを感じることができて満足感のある味わいだと思います。
こちらのお店の接客はもともと「愛想が悪い」わけではないのですけど「愛想がない」印象を持っていましたが、今回は笑顔も見られてちょっと好感を持ちました。
次回は別親子丼にしようか、もっとバラエティー豊かな鳥めし系にしようか。
楽しみが増えました♪