lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

【広告】

清澄白河の「il tram」で7月のコース。

7月17日(日)、3連休中日のこの日、前夜がわりと遅かったので日曜朝恒例のツオップは断念。
午前中はひとりカラオケで時間をつぶして( *´艸`)ランチは清澄白河へ。


お店は月イチ訪問を続けているil tramさん。
開店時間が近付いてくると予約のお客さんがぞろぞろと集まってきました。


久しぶりにカウンター奥の席をいただきました。
色々ありましたが今月もひとりランチです、よろしくお願いしますー♪


玉ねぎのズッパ くるみのオイル 温泉卵 ペコリーノロマーノ
こちらは前月と同じ内容のようです。


1皿につき1玉ほど使うという玉ねぎはしっかり飴色に炒めて甘みが驚くほどに強く、その陰に隠れてはいますが旨みもなかなか。
くるみオイルだけは今回も分からず。


温泉卵はちょっと浮いている印象。
飴色玉ねぎの味が濃いとはいえ、キツイ強さではありませんからね。

ペコリーノロマーノの塩気は全体を引き締めていて存在感がありました。


今回のフォカッチャの小麦粉の比率は、イタリア産7に対して国産3ほどだそう。
イタリア産の香ばしさや旨みは出しつつ、国産らしいふくよかな柔らかさに加え水分の保有率も十分。

毎回変化を付けてくださいますが、毎回いいバランスです。


最初の冷前菜は定番のカメラ泣かせのこの器から。
上から覗き込みますと・・・


水牛のブッラータ、パプリカのピュレ、レモン皮。
黒い器に真っ白なブッラータが映えて、パプリカのオレンジが鮮やか。


塩気と乳脂の甘み、パプリカの青みの残った香り。
トマト系のときもよく合っていましたが、パプリカもいいですねえ。


もずくのゼッポリーネ。
シェフが先日沖縄へ旅行に行ってきたというシェフ、今月のメニューは沖縄食材を取り入れていらっしゃるようです。
沖縄というともずくの天ぷらが有名ですね。

以前「il tramでは揚げ物はしない」と伺ったことがあったと思いますが、新たな試みということになるでしょうか。
油は少しヒマワリ油等もブレンドしているそうですが、基本はオリーブオイル。
調理中は普通に「揚げ物の香り」がしていて、お店の雰囲気からすると新鮮な感じでした。


ゼッポリーネというと青のりを使うのが一般的ですが、今回は沖縄のもずくを使用。
もずくを何かに使おうと思ったときに、イタリア料理で海藻を使うメニューはゼッポリーネくらいのものだったそう。

もっちり食感に強めの塩気ともずくのトロリとろける舌触り、印象の強い潮の香り。


かますのロートロ 沖縄産とうもろこしのピュレ。
沖縄の海の恵みに続いて、大地の恵み。
前月の肉料理でもとうもろこしのピュレが出ましたが、目に鮮やかですねえ。


ピンクペッパーとフレッシュハーブはオレガノだそう。
香りはかますの香ばしさが勝っています。


かますは身が肉厚で脂乗りもなかなか、火入れもふっくら仕上がっています。
身とピュレを和えながらいただきます。


バチッと弾けるコーン。
甘みが強いコーンでしたねえ。

とうもろこしと魚の組み合わせってあまりイメージできませんでしたが、旨みと甘みの組み合わせが不思議な味わいに仕上がっていました。
面白かったです。

この後チコリを挟みまして・・・


パスタはカチョ・エ・ペペ サマートリュフ キタッラ。
カチョはチーズ、ペペは胡椒を表しているカチョ・エ・ペペはイタリアでは極々一般的なパスタメニュー。
チーズソースで絡めて胡椒を振っただけのシンプルな料理です。


サマートリュフたっぷりの贅沢仕上げ。
トリュフオイルも合わせて香る香る香る香る・・・♪


キタッラは、弦を張った楽器のような器具で切り出す生麺で、断面が四角形の麺になっています。
ぽくぽくした食感で、芯から広がる素朴な小麦の香りに砕けたサマートリュフの香りが艶やかさを添えます。


ハンガリー産マンガリッツァ豚のロースト 島胡椒 柑橘類のモスタルダ。
添えられたハーブとお皿の蝶が絶妙にマッチ。

今月もお昼の訪問でしたがディナーコースを注文したのは、このお肉をいただきたかったから!


ハンガリーの食べられる国宝、マンガリッツァ豚!
焼き方を少し変えたそうで、大きな塊で焼いてカットした後断面に再度火を入れてあって、ピンクな仕上がりに脂が浮き上がっています。

歯応えとやわらかさが両立。


沖縄のパイナップルの他、桃や林檎を使ったジャムのようなソース。
マスタードで強めの辛みを加えてあります。
かなり主張のあるソースですが、マンガリッツァだから負けないのですよね。


こちらは島胡椒。
「胡椒」とはいってもシナモンや八角にも近いような独特な甘い香りがあります。

最後のメインも沖縄感をグイグイ出してきました。


沖縄といえばやっぱり豚!

沖縄食材が強すぎるので本来味の強い沖縄の豚を使わないと負けてしまいそうなところですが、マンガリッツァ豚ならさすがに不足なし。
力の拮抗した爆発と爆発のぶつかり合いで、その美味しさは上へ上へ天まで昇るように突き上がっていきます。

幸せ。

これは・・・また食べたいなあ。

少し食後にシェフともお話できて、いい時間を過ごすことができました。
また来月もよろしくお願いします!

とにもかくにも、、、美味しかったよー(^^)!

【広告】