1月21日(土)、この日はお昼の予定があったので、朝の築地はササッと行動します。
まずはチーズ屋さんで買い物して、小走りで高はしさんへ。
先頭で並びながら、メニュー表を睨んで注文を吟味します。
時間になって、店内へ。
すっかり冷え切った両手で湯呑みを包み込んで温まりながらお料理を待ちます。
たら白子どうふ(軽め)。
ときどき登場していて憧れていたメニューにようやくありつけました。
シンプルでいて鮮烈な魅力を放つ一品なのですよね。
真鱈の白子と豆腐のみのシンプルな構成。
白んだお出汁に白子と豆腐が見え隠れして白々しいやら、いじらしいやら。
どちらからいただこうかしら、こんな魅力的な!と、うふふ、えへへ( ̄▽ ̄)なんて笑いが止まりません。
いざ!最初にいただくのは・・・
お出汁から!
事前情報は特になく恐る恐るいただきましたが・・・、びっっっくり!
鱈ちり鍋の食べ終わりに近いくらいの、凝縮した鱈の香りがぶわっと広がります。
強めに効かせた塩気も絶妙なバランスで潮ッ気を演出。
塩の甘みを感じる味わいです。
ではいざいざ、白子を。
念のためふーふーしますが、せっかく熱々で提供されているところ冷ましてしまうのもいかがなものかと、
悩みかけたところで、そうそう薬味が添えられていたのを思い出しました。
大根おろし、ねぎ、そして紅一点というべきか、もみじおろし。
「紅一点」というと女性のことを指すわけですが、
華やかに美しい見た目と思いきや、実はビリビリと痛みを伴うほどの辛みがある辺り、
ある意味「女性らしい」と言いますか、いや何でもないです。
白子を乗せて、ポン酢を少々。
ほどよく冷めた頃合いを見計らって、冷めすぎないうちにいただきますよ!
大根おろしとねぎと、もみじおろしを少量上手に箸でちょいと摘み上げて・・・
いただきます!ぱくっ!
ああ・・・いい♪
白子のクリーミーな味わいって、ともすると平坦に感じられたりもしますが、
つーんと鋭いもみじおろしの香りで立体感のある甘みが浮き上がります。
ポン酢も、多すぎるとその味になってしまいますが、調整すると爽やかな香りがさりげなく残ります。
かんぱち刺身(腹身)。
ぶりかかんぱちを、と思っていましたが、この日はかんぱちでした。
今シーズンはぶりがいいのかよくないのか、氷見の寒ブリ宣言はいいペースで出されましたが、
その後は浮いた話はあまり聞こえて来ず。
高はしさんでも登場するのは稀のように感じています。
いやいやしかし、大勢を占めるような割合でサシの入ったかんぱちの腹側。
これもよさそうですねえ。
夏の平政と冬の鰤の合間を埋めるように登場するイメージがありますが、
エースが不調のときはいつでも準備はできているよくできた「スーパーサブ」なんていったら失礼でしょうか。
薄目で見たら大根にさえ見えてしまいそうな、真っ白な身。
噛みしめるとまるで繊維質のようにジャッキジャッキと歯に応える食感とともに、ジュジュジュ、ジュジュジュと脂を放ちます。
脂は甘みというより旨み。
爽やかで香りのいい脂ですね。
いやいや、この日も海の幸の魅力を存分に感じる朝ごはんでした。
ごちそうさまでした!