荻窪まで来たので、もちろん吉田カレーさんにも伺います。
日中ぽかぽかの中を歩いてきて、火照った身体をかき氷で冷まして、次はカレーで温まる計画です。
開店してカウンター1番奥に着席。
注文は決めてきてあったので、迷わずスラスラとお願いします。
しばし、ご主人の無駄のない動きを眺めていると、僕のカレーが完成。
この日は、辛口、Wキーマ贅沢ver.(1500円)をお願いしました。
つい先日から基本のカレーの価格が上がって、小(700円)、中(800円)、大(900円)となっています。
今までが安すぎましたし、値上げしてもまだ安いくらいだと思いますけどね。
夕方の湖畔で、水面に映る松と、雲間に浮かぶ満月を見ているような。
実際そんな場面だったら心が安らぐのでしょうけど、スパイスの香りにすさまじく食欲をかき立てられます。
もちろんこの"満月"は実物です。
キーマをトッピングするとデフォルトで乗せてくださるのですよね。
いつも「キーマ卵黄なし」でお願いするのですけど、今回はキーマをWでお願いしたので、卵黄を1つだけ乗せてもらってみました。
今回のお目当てはこのキーマ贅沢ver.。
何でも"値上げに伴って"なのか、キーマに部位指定した鹿児島産のいいお肉を入れて、
お肉の仕入価格が3倍になった仕様なのだそうです。
ご主人のTwitterにある通り、見た目は「相変わらず」。
「温まる」という目的意識から、カレーは辛口でお願いしました。
カレーの辛さの感じ方は個人差があるかと思うので"個人的には"ですが、
こちらのカレーは、一口目、二口目にはさほど辛さは気になりませんが、食べているうちに右肩上がりに口の中がホットになっていく感じ。
ではでは、キーマをひとくち。
美味しい!
これまでのキーマの挽肉は、ご主人の火入れで食感の丁度よいところに定めてあったイメージでしたが、
贅沢ver.だと、さらに口の中でもう1つ展開があって、肉自体に表現力があるような感じ。
食感に遊びがあるのですよね。
お肉自体の味も残っていて、肉を食べている感覚のある仕上がりでした。
続いて卵黄にもご参加いただきましょう。
簡単には割れない張りのある、鮮度か質の良さそうな卵黄ですね。
いや、鮮度も質もいい卵黄でしょうか。
吉田カレーさんの卵は久しぶりにいただきましたが、味が濃い、それもとてもいい味の卵黄ですね。
全体をまろやかなコクで飲み込むような存在感です。
「せっかく吉田カレーのスパイスを感じに来たのに、卵黄に飲み込まれるんじゃあもったいない!」
と思って卵黄を乗せないでいただくことが多かったのですけど、
何度かいただいて、色々試した成果もあってか、これもやっぱりアリだなあと感じてしまいました。
今回も色んな点で、また色んな面で、そして色んな角度で魅力たっぷりのカレーでした。
ごちそうさまでした!
「食わず嫌いしていてはいけない」ということを改めて思い知らされたので、次回からまた注文の幅が広がってしまって悩ましくなりそうです。
楽しみです。