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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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生麦の「桃園」で鯛姿揚げ、干し豆腐サラダ、塩酥蝦、マコモ茸とタロイモの天ぷら、鶏唐揚げ、台湾風角煮咖喱飯、焼きビーフン他。

お昼はこの方にお誘いいただいて、5年ぶりに生麦の桃園さんへ。
 
2017年4月1日現在食べログの口コミは4件でポイントは3.03点と、数字だけ見ると"どこにでもある町の中華"と見過ごしてしまいそうですよね。
 
しかし5年前訪問した頃は神奈川を拠点にするグルメなみなさんの間で一世を風靡していた実力店なのですよね。
猫村さんも"動物的"な嗅覚で見つけ出して、一昨年くらいから足繁く通っていらっしゃるよう。

 

"数字上"だけでなく、外観もどこにでもありそうな感じで見過ごしそう。
 
こんな名店が眠っている、ということは食べログ等を参考にするときの教訓であり、
また食べ歩きの醍醐味でもありますよね。
 
今回は6名での訪問。
 
かなりの品数になったので一品ずつのコメントは控えめにするつもりですが、
結論から申し上げて、「美味しい+ボリューム多い=でもおかわりしたい」の公式(?)が全ての料理に当てはまりました。
 
干し豆腐のサラダ。
 
まずは軽いメニュー・・・というだけに留まらず、これから既に絶品。
さりげない味付けが絶妙なのかな・・・お箸が止まらないのですよね。
 
かわいいカットの人参の他、季節野菜としてアスパラも乗せてくれたそう。
 
野菜もたっぷりで、あっという間に消えました。
 
鯛姿揚げ。
幹事様が事前に予約してくださっていたというこの日のメインがいきなりドドンと登場。
 
干し豆腐のサラダが"一瞬で消える"よりも早くこれが出てきたのでさすがに驚きました。
 
ちょっと間が悪くて身は手を付けられなかったのですけど、前回に続き頭はバリバリといただきました。
 
香味野菜の甘酢タレも特筆すべきほどに絶品。
 
A菜のニンニク炒め。
 
A菜は台湾ではよく使われる野菜のようで、チンゲン菜や空芯菜に近いものをイメージすると良いかと思います。
 
ニンニクがガツンと効いた味付け。
 
ジャッキジャッキのA菜の歯応え、青菜特有の苦味にはっきりした味がよく合います。
 
ちょっと分かりにくい写真になってしまいましたが、上のこっちを向いてる細い断面が・・・
 
"A"の字になっているのがお分かりでしょうか?
 
この形が強い歯応えを生むのですね。
 
アサリのバジル炒め。
この日のおすすめから。
 
バジルはお店のお母さんの自家栽培だそうです。
 
こちらもバジルよりはニンニクが際立っていたかな。
濃い味付けで、お酒の肴には持って来いかと。
 
フレッシュバジルを一緒に頬張ると全く違った味わいになって、それが抜群にいい味に仕上がるのが面白かったです。
 
塩酥蝦。
たまたまかもしれませんが、以前よりも大きな海老なのか、背中が丸まらないようにしているだけなのか。
"炒め"感も少なかったように思います。
 
サクッと軽く粉砕した殻の中から、甘みと旨みがトンデモないことになったミソがズバーン!
 
ビックリ箱を開けたときのような、一瞬で驚くほどに美味しさを感じることのできる一品でした。
 
マコモ茸とタロイモの天ぷら。
こちらもおすすめから、季節の天ぷらですね。
 
どちらもあっさり系なので油断していましたが、2つともこの日いただいた料理の中でもトップレベルに印象に残りました。
 
マコモダケ。
 
ポクッと筍とエリンギの中間のような食感で、素朴な香り。
素朴な香りなのに、揚げ油の香りを軽々乗り越えて主張があります。
 
こちらはタロイモ。
大きめの里芋か山芋をスライスして揚げたようなビジュアルです。
 
水分量が多かったり甘みが強かったりするわけではなく、最低限の水分量と甘みなのだと思うのですけど、
なぜかジューシーに芋の甘みが印象に残るのですよね。
とても美味しかったです。
また良い時期に伺えたらぜひとも注文したいメニューでした。
 
餅粉団子入鍋。
熱々の土鍋で登場したこちらは、"台湾風すいとん"といった感じのスープメニュー。
 
干し海老の旨みが凄まじく濃いです。
 
他、材料としてもたっぷり入っている豚肉や干し椎茸も補助的に出汁が出てはいますが、とにもかくにも干し海老。
 
干し海老でございます。
 
餅粉団子はちょっと白玉に近い団子状のお餅でした。
 
白玉よりは表面にざらつきがあるので、スープがよく浸みていましたね。
 
蒸し鶏。
「最初にあまり頼んでいなかったね」ということで、後半戦ながら冷菜に戻ってまいりました。
 
イメージしたしっとり柔らか系ではなく、モッチリ弾力のあるもの。
もちろん固くなっているわけではなく、絶妙な食感で鶏の旨みの詰まった香りが濃厚でした。
 
くらげキューリ和え。
 
こちらもニンニクをたっぷり効かせて、進む進む美味い美味い味。
 
唐揚げ。
これもただの唐揚げと侮るなかれ。
 
ニンニク・生姜・醤油の定番のベースに加えて紹興酒に漬け込んでいるとかで、香りに華があるのですよね。
 
マヨネーズも抜かりなくたっぷりと。
 
この辺りは日本で営業する中で日本人の好みに合わせたのでしょうねえ。
 
大根餅。
 
箸で持つとき気を付けないと崩壊してしまうやわらかさ。
 
表面をカリッと焼き付けた中は、ねっとりドロドロ。
 
口いっぱいに干し海老の風味が広がります。
 
辛みソースは唐辛子の旨みを強く感じられるもの。
 
辛いですけど付けたくなっちゃう系です。
 
自家製焼き豚。
意外なビジュアルで興味津々。
 
質問はしたもののよく分からなかったのですが、塩漬けにした豚肉を油通ししたものということなのではないかと思います。
 
塩気は強め、脂身の辺りがサクッと軽い食感に仕上がっているのが印象的。
 
身のところは引き締まっていますが、塩豚特有のお肉の旨みの凝縮を感じることができます。
 
添えられたソースは梅とはちみつの"甘酸っぱいジャム"のようなもの。
 
焼き豚の塩気の強さを踏まえての組み合わせなのだと思います。
 
台湾風角煮咖喱飯。
 
底の方に沈んで、角煮もたっぷり入っていました。
 
普通のカレールウを中華スープで溶いたようなものを想像していましたが、全く違いました。
 
かなり甘めのベースに、香辛料としては八角の香りが印象的。
甘さと八角、鉄板の組み合わせですね。
 
お母さんによると、玉ねぎと一緒に林檎もみじん切りにして炒めて使っているそう。
食べた印象は「飴色玉ねぎに相当な気合いを入れておるな?」という感じだったのですけど、なるほど林檎だったかと納得のいく味の仕上がりでした。
 
焼きビーフン。
ビーフンもしっかり量がありますが、具がてんこ盛りすぎて"野菜炒め"の一脇役としてビーフンがあるくらいに見えてしまいますね。
 
オイスターソース系のはっきりした味付けで油もしっかりまとっていますが、素材の食感や香りがそれぞれ踊るように活き活きとしています。
 
これも干し海老が効いていたかな。
 
予想通り「これでご飯が食べたい」という声が聞かれました。
 
玉子炒飯。
〆の〆は炒飯。
 
こちらはかなり優しい味付けのところへ、レタスと卵が入ってさらに優しくなった印象。
ご飯ももっちりしっとり系で、お母さんの優しさ炒飯でした。
 
デザートはレモンの愛玉子。
 
食後の歓談を楽しみつつ、口の中をさっぱりとさせます。
 
どれも素晴らしく美味しかったです。
 
素材の味をしっかり主張させつつ、メリハリのある味付けでそれぞれのお皿が印象的。
味の濃い料理もありましたが、この日は不思議と全く喉が渇きませんでした。
"味の濃さ"が塩気ではなく、"旨みの強さ"だったのかもしれません。
 
過去の思い出の美化と、最近の猫村さんの絶賛で、かなりハードルを上げて伺ったつもりでしたが軽々と遥か上空を飛び越えられてしまいました。
生麦までの距離感など全く気にせずまた再訪しようという気持ちになっています。
 
猫村さん!お誘いいただいてありがとうございました!
ご一緒いただいたそうさんの記事はコチラ
 
そして前回訪問当時、よくご一緒してくださっていたみなさんとまたお会いしたいなあということと、その節は大変ご心配をおかけしました(;´Д`)ということを申し上げて本日の〆とさせていただきます。

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