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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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国分寺の「茂右衛門」でトゥレトゥール(ニース風サラダ、地中海風クスクスのサラダ、ラタトゥイユ)、ブラン・マンジェ、パンデピス・フーレ。

この日のお昼は久しぶりに国分寺へ。
 
茂右衛門さんがイベントで「フレンチお惣菜」を提供されるとのことで、ぜひいただいてみたかったのですよね。
 
会場は茂右衛門さんの隣の隣のお店「サブリエ」さん。
 
白が基調のすっきりとした店内、特設会場のようで中くらいの大きさのテーブルに相席でいただきます。
 
トゥレトゥール3種盛り(600円)。
てっきりパンも付いてくるものと思っていたのですが、別で購入しなければならなかったようです。
 
ニース風サラダ。
ゆで卵、じゃがいも、トマト、きゅうり、いんげんに、アンチョビ、ツナ、パセリが絡んでいるイメージ。
 
味の軸になっているアンチョビは塩気、香りともに強いですが、ツナの脂でマイルドに、パセリの香りで爽やかに。
卵の黄身や、トマトやきゅうりの水分といった辺りもソースとしても獅子奮迅のはたらき。
 
地中海風クスクスのサラダ。
クスクスって付け合わせのイメージしかなくて、それ自体印象に残ったことってなかったのですけど、これは鮮烈なインパクトがありました。
 
ハラハラッととても軽い仕上がりのクスクスにパクチー、エシャロットが個性的ながらも抜きんでて涼し気な香り。
さらにきゅうりやパプリカ(野菜)も、香りとして強く主張しているところがよかったです。
 
ラタトゥイユ。
3つの中で「個性」の点では最も普通でしたが、トマトの甘みと旨み、少し酸味、そけへうまくとけ込んだガーリック…
シンプルな組み合わせが幾重にも膨らみを見せる味わいでした。
 
イートイン限定のデセールもあったので注文、ブラン・マンジェ(600円)。
 
アングレーズソースだけのシンプルなプレート。
やはりイルプルさんのブラン・マンジェを思い出しますね。
マットな質感。
 
「ブラン(=白)」の中にもアーモンドがにじみ出るような色味です。
 
アングレーズはキルシュが効いて、キリッとした味。
 
バニラも相当入っていましたが、まろやかになるというよりはキルシュの味を調えているような立ち位置。
今まで食べたことないほどの、シャープなアングレーズソースでした。
 
少し舌にざらつきも感じますが、ひとたびとければクリーミー。
 
杏仁のような独特の香りを放つ甘みと、お酒の効いたアングレーズが絡み合ってエキゾチックな印象すらあるブラン・マンジェでした。
 
せっかくなのでお菓子も、パンデピス・フーレ(630円)。
 
パンデピスでいちぢくのジャムをサンド。
 
茂右衛門さんといえば、ムース系のお菓子が多いですけどこちらはどっしり重みのある生地モノ。
 
選んだ後、
せっかくその場で食べるなら、崩れやすくて持ち帰りにくいムース系にすべきだったかな?とちょっと後悔しましたが、
これがすごく美味しそうだったのですよね。
 
いちぢくの甘みは、酸味や苦みに逃げることなくストレートで、研ぎ澄ませてあった感覚を蹂躙していくような力強さ。
 
色は深いといえば深いのですけど、よく見ると「真っ黒」にならずに、いちじくの色の詰まった鮮やかさが感じられます。
 
パンデピスはシナモンやアニス、クローブ、ナツメグあたりでしょうか、ふわっとくるのは甘みを代表とする香り。
 
ぼそっとした生地で、ジャムが緩いわけでもないのでちょっと厚みがありすぎるかと思いましたが、
ちょっと咀嚼してちょうどいい、味のバランスでいうと、こうでなくてはいけない構成だったと思います。
 
自家焙煎だというコーヒー(450円)は、中深煎りくらい。
 
ブラン・マンジェと合わせると、コクと苦みを感じる大人な味わい。
パンデピス・フーレと合わせると、水のように軽い飲み口。
 
なかなかにいい味の1杯でした。
 
というわけで、トゥレトゥールはもちろん、やっぱり茂右衛門さんのお菓子は素晴らしかったです。
この日は特に持ち帰りはしなかったのですけど、その点はちょっと後悔しています。
また伺います。

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