続いて、てくてくと歩いて荻窪へ。
寿司大さんに並ぶ用に温かいコートを着ていたのでやや汗ばみながら到着。
カウンター1番奥の席に着席。
境界線が敷かれていましたが、普通に食べている分には侵す心配はなさそうなスペースが確保されているのでご安心ください。
カレーはMIX(甘口多め)(800円)、キーマ(卵黄なし)(350円)、中華アチャール(150円)。
最近吉田カレーさんでは「甘口が好き」ということに気が付いて甘口ばかり注文していましたが、今回は確認のために恐る恐る少し辛口をミックスにしてみました。
まばゆいです。
吉田カレーさんのキーマは肉味噌風。
胡麻の香りと、ちょっとチーズのような旨みが強くてとろみのある脂肪分を感じます。
中華アチャールは、大根・人参・セロリの香りとにじみ出る水分の甘み、ジャッキジャキの強い食感、ホールスパイスのパチパチ弾ける食感と瞬発力のあるその香り。
色んな要素が印象的に、連発花火のようにパッパッパッときらめいては消えるよう。
最初に甘口を注いで内側に辛口を少量注いであるので、境界がうっすらお分かりになるでしょうか。
辛いものに苦手意識はないはずですが、吉田カレーさんではなぜか甘口の方が断然好みなのですよね。
今回のMIX(甘口多め)も結構美味しくいただけましたが、次回はまた甘口オンリーに戻しそうな気がします。
やはり今回のVer.はクローブを強めに感じるのと、この日はセロリの香りがしっかり出ているように感じました。
そしてこの日はルーにこんなお肉の端切れがコロコロ入っていてラッキーでした。
このルーの中には数えきれないほどのこうした要素が融け込んでいるのですねえ。
バナナミルク(300円)。
少し値上げして「牛乳をとってもいいやつ」にしたとのことで、この日の目玉だったのですよね。
もともといいものを使ってシンプルに作られたものでしたが、さらにものを良くしたら分かりやすく美味しくなりました。
牛乳が香る香る…
まあ「値段を上げて良いものを使えば美味しくて当たり前」と言ってしまうのは簡単ですが、実際にやってみせるお店って意外に少なくて。
「お客さんが手を出しやすい価格にする」ことを前提に材料や工程が考えられがちなのですよね。
そんな中であえて価格を上げていいものを使う、その英断、その心意気。
シンプルに見えて、ここにご主人の「仕事」が詰まっているなと。
そう感じた次第です。
本当に美味しくなっていました。
ご主人は手間になるためあまり注文が増えるのは困ってしまうようですが、僕はまたお願いしてしまいそうです。
みなさんにおすすめはしません!おすすめしませんよ!
今回も安定感あり、新たな挑戦あり、個人的にも各種発見があり、とても充実した1食となりました。
またよろしくお願いいたします。