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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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茗荷谷の「一幸庵」でさくら餅、みたらしだんご、おはぎ(きなこ)、わらびもち。

さて、ハズれなく美味しくいただけそうなものも…と思って、久しぶりの一幸庵へも寄り道してありました。
 
お花見とか桜餅の時期ということで、未だかつて見たことのない行列ができていました。
 
「さくら」は"さ""くら"から成り"さ"(田の神)"くら"(神の宿る場所)という意味があるそうです。桜は農作業の開始であり、豊作への祈りでした。
日本固有の花・百花の王・国華としてその豊腴・高潔ひんぷんとして美しくいさぎよく散る風情は日本人の心を代表するはなとしても愛され続けてきました。吉野・奈良・東山の桜狩から東都では徳川家康の入城以 桜田・霞が関・浅草・墨堤・上の・御殿山・飛鳥山・小金井の花見までその名所は枚挙に暇のないほどです。
さくら餅は享保二年徳川八大将軍吉宗が墨堤川畔に桜を植えたことに端を発し長命寺の門番がこれを利用し売ったのが最初といわれています。
西の道明寺、東の長命寺どちらを好むかはそれぞれのお好みです。桜の葉は食べても食べ残しても良し。これもお好みでどうぞ。桜の蕾むころから桜吹雪のころまで桜狩を楽しむか花見の宴に興じるかもお好みでどうぞ。
 
さくら餅(380円)。
関東風の薄皮、長命寺ですね。
 
薄皮は淡白な香りで、上品ですっきりした甘みのこしあんと、比較的塩気の穏やかな桜の葉をしっとりまとめ上げます。
 
インパクトは大きくないものの、丁寧な仕事が雑味を削り落とした洗練された味わいでした。
 
桜餅って和菓子の中でも香りが鮮烈なお菓子ですよね。
 
薄皮生地、みずみずしいこしあん、桜の葉。
どこをとってもよかったです。
 
小石川極楽井 みたらしだんご
播磨坂の南(小石川パークタワー敷地内)に極楽の井という小さな湧水地があります。
その昔、伝通院開山了誉上人が江戸に庵(小石川談所)を結んだころ、庵に、竜女が現れ、仏法を求めました。
上人は弥陀の本願他力の実義を説いて、竜女の平安を念じました。
この報恩として、ごくらくの 名水が生じたのです。
この極楽の井に湧く水の泡が一つ二つ浮き三つ四つ昇る様を映し象ったものが小石川みたらしだんごです。
極楽の水も流れる小石川
 
みたらしだんご(250円)。
 
こちらのお団子は7兄弟。
 
焼き目の付いている箇所は火の当たるところでしょうか。
 
甘すぎやしないのですが、醤油ッ辛くもない、印象としてはマイルドなみたらしでし
た。
 
お団子はやわらか。
 
そして、みたらしのタレがたっぷり付くの込みで、このお値段だったということを念のため申し添えておきますね。
 
おはぎ(きなこ)(350円)。
ひんやりした白あんと、そこに温度を加えるようなきなこ。
 
このひと口サイズのおはぎって初めて食べましたが、全体的な食後感もですが、ひと噛みの歯応えも小気味よいですねえ。
 
断面はこんな。
 
ぎしっと詰まりながら、粒がつぶれずちょっと塩気。
 
おはぎって、美味しいですね。
 
わらびもち(400円)。
お店のスペシャリテも。
 
おはぎと合わせてきなこきなこしてしまいましたが、今さら気が付いても後の祭り…後のきなこ祭りです。
 
つまみ上げると、重力に負けて形を保てない液体のような質感、慌ててきなこをこぼさないように気を付けながら口に入れると、ヒュッと舞ったきなこと舌に絡むわらび生地、うっすらと舌に触れ始めて次第に舌を包み込むこしあん。
時系列の変化も含めて、バランス感抜群ですね。
さすが看板商品の貫録でした。
 
いやいや、寄り道して大正解でした。

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