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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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清澄白河の「il tram」で8月のコース(鴨肉のロースト、玉ねぎのピチ、カリフラワーのラビオリ他)。

お昼は清澄白河へ。
 
今回は久しぶりにカウンター奥の席でした。
 
この1か月に行った飲食店の話などをちらほら。
 
前月お話していたブリコラージュに、お互い初訪問を果たしていたのでそのお話などで盛り上がりました。
 
そんなに喉は渇いていなかったので、ガスなしのお水をちびちびいただくことにします。
 
トマト・梅・大根の冷たいスープ。
 
「先月と同じですいません」
と言われましたが、何を隠そう、これが楽しみで来ているようなものですからね!
 
甘みと酸味と香りが、見た目負けしない鮮やかさなのですよね。
 
キンと冷えたこちらをひとさじ口に入れれば、ああ暑くてよかったなあという気持ちになります。
 
よく冷えた大根がジャキジャキ、融けるソルベはもちろんちべたいです。
 
今月も満足満足。
 
定番のフォカッチャをいただきまして。
 
久々の"壺"。
 
中身は恒例のチーズの前菜で、以前は毎月この器で提供されていましたが、しばらくご無沙汰していたのですよね。
 
水牛のブッラータ、刻んだモッツァレラと生クリームをさらにモッツァレラで包んだフレッシュチーズ。
 
毎月替わるソースは、今月は枝豆。
クラッシュしたアーモンドも散りばめてありますね。
 
枝豆はソースだけではなく、砕いたものもゴロゴロ。
ただ、食感も風味も、アーモンドの香ばしさには負けてしまいますね。
 
枝豆は、ソースの方で甘さを発揮していました。
 
チコリの1時間ロースト。
 
ベルギー産だというチコリは、見るからにぷくっと膨らんで水分たっぷり。
 
カットするとさらに湯気がムンムンでした。
 
こういう個体差を楽しませる狙いがあって、シェフはあえて毎月まったく同じ調理をしているそうなのですよ。
 
カマスのロートロ。
前月より大きなカマスに感じましたが、ご主人にするとまだ「まあまあ」くらいのサイズだそう。
 
添えられているのはレンズ豆と、レンズ豆のペースト。
 
「色味が地味なので」
 
と差し出されたハーブをトッピングします。
 
トッピング後は…こちら!
 
ドン!
 
何とも言えない!
 
コリアンダー、ディル辺りがあると随分雰囲気が変わるように感じます。
 
レンズ豆は雑穀米を食べているような風合いで、そうなってくるとカマスも焼き魚っぽさが立ってきて、和に印象が寄ってきて面白かったです。
 
ショートパスタはカリフラワーのラビオリ。
 
生クリームやバターを使わずして、なめらかで濃厚でクリーミーなカリフラワーのソース。
お出汁が効いて鋭いほどの旨み。
 
仕上げのボッタルガと、ラビオリの中はスパイスの香る豚肉で主張はしっかりめですが、ソースでまとまってあくまでも優しい印象の1皿でした。
 
玉ねぎのピチ。
今回は全粒粉100%で仕込んで、手打ちが相当ヘビーだったそう。
 
舌触りがザラリとして、噛むとぼそっと崩れる質感。
ピチ自体は、甘みより穀物系の香ばしさが強かったようにも思いますが、玉ねぎのソースに甘みが濃縮していたので全体としては甘い印象に。
 
アンチョビの香りを付けたというパン粉。
これが香ばしくてよかったですねえ。
シンプルなソースなので、食感もアクセントになっていました。
 
「腕パンッパンなのでもうやりません」
と仰っていた全粒粉のピチもまたの機会をうっすら期待しつつ。
 
いつも焼き上がったお肉を見せてくださるのですけど、
「もうここで切っちゃいますね」
とご覧の通りの感じに。
 
フランス産鴨のロースト 柑橘のモスタルダ。
 
皮目の焼き色、照りが良いですね。
 
強めの弾力で、密に入った肉汁でどこを切ってもジューシーでいい味がしていましたねえ。
 
猛暑よろしく、止まらぬ肉汁。
 
止まらぬ肉汁。
 
フルーツの甘みとスパイスでビリッと辛みを付けたモスタルダ。
 
肉汁を吹き飛ばすようなインパクトがあります。
 
というわけで今月も、美味しくも楽しい時間を過ごせました。
また来月もよろしくお願いします。

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