lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「米花」でうなぎ白焼き。

9月29日(土)、翌週火曜日、10月2日が米花さんの築地最終営業ということで、僕が伺えるのはこの日で最後になりました。
 
「入店を拒否されることもあるらしい…」と恐る恐るお邪魔した初訪問。
 
忘れもしない「カマス食う?」と食べさせていただいて嬉しかった2度目の訪問。
カマスを食べながら、ジローさんの歌うプリティーウーマンに耳を傾けたあの日も、つい昨日のことのように思い出されます。
 
初めてジローさんに「65くん」と呼んでいただいたのは、よりにもよって初めてドキドキしながら家族を案内した日でした。
 
家族が困惑したのはもちろんのこと、僕も頭が真っ白になり、それを見たジローさんも固まって、三者三様に「え?」となったのも今では良い思い出です。
 
当時、このブログを見てジローさんに「65くん」と吹き込んでくださった作務衣の方は、もう随分お会いしておりませんが、お元気でしょうか。
 
僕は元気です。
 
毎日埼玉から自転車で来て、2食食べて埼玉に戻って働いていた通称ぶりかまのお兄さんと初めてお会いしたのもこのお店でした。
当初は2食なんて考えられない…と思っていましたが、おかげさまで今では僕も2食くらいが標準になりました。
 
ぶりかまのお兄さんは、3食くらいが標準になっていらっしゃいますけど。
 
もともとブログを拝見していた憧れの諸先輩方とのつながりもたくさん作っていただきました。
 
料理のことを教えてくださる方、食材のことを教えてくださる方、さらには諸事情で急遽スーツを貸していただいたり、一世一代人生の転機に相談をさせていただいたり…云々。
 
声ばかり響く方や、まぐろばかり食べる方。
 
築地で働き始めちゃう方や、お酒は香りだけでも倒れちゃう方に、月に8回お寿司を食べちゃう方。
 
スターウォーズの新作を観たら会いたくなるリア充や、実物より美しい写真をネットに上げて逆営業妨害と言われる方や、ターレットコーヒーで転ぶ方。
 
チョコミン党員な方や、お蕎麦屋さんで祝杯を挙げてくださった方、泣く泣く千葉に移住して行ったのに変わらず通い続けている方。
 
栃木から毎週来る方、富山から毎月来る方、つくばからバスで渋滞情報を伝えながら来る方、名古屋から半休取って朝ごはんだけ食べに来る方。
 
福岡から築地の近くのホテルを取って1週間丸々通い詰める方。
 
僕が戸塚の実家に住んでいた時代からブログを読んでくださっていて築地に来るようになった方もいて、その話を聞いたときは心の底から嬉しく思いました。
 
何年か通っていると、お子さんの成長まで我がことのように嬉しく思われることもあり。
 
「65くん、まだ会ったことない?じゃ挨拶しな!」
ジローさんはお客さん同士をつなげるのが大好きで、僕のようなコミュニケーションが上手くない人間でもそんなのまったく構わずに(!)荒々しくもガッチリとたくさんの関係を築いてくださいました。
 
 
そしてジローさんや僕らがくだらないことでヘラヘラしている朝も、しょうもないことでゲラゲラ笑っている朝も、いつも愛のあるお料理の数々で喜ばせ、驚かせてくださったカズオさんなくしてこの日々はありえませんでした。
1食たりとも飽きを感じたことはなかったです。
 
豊洲では炭火がないだとか、カウンターがないだとか、確かに"築地に置いてきてしまった"ものもありますが、カズオさんがいてジローさんがいて、変わらずみなさんがいらっしゃれば、米花さんはそこにこそあるのだと思います。
 
続きは豊洲で。
 
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。

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