続いて大船へ移動。
またまたパン屋さんへ。
ベッカライ・ジーベン。
2012年8月オープンのドイツ系パンのお店です。
深い緑のシンプルな外観が渋いです。
ドイツ系のハードなパンだけで数種類用意されていてそちらが専門なのがよく分かりますが、意外と一般的な菓子パンのラインナップも揃っている模様。
地元で町のパン屋さんとしても定着していそうです。
クロワッサン(180円)。
4日間かけて生地を仕込むのだとか。
しっかりとした焼き色です。
ザックザクというよりもはやガリガリに焼かれた表面に、中はジュワッと液体のバターが溢れだすもの。
実は先週エシレ・メゾン・デュ・ブールのクロワッサンをいただきましたが、タイプとしてはかなり似ています。
あちらほどバターにインパクトはありませんが、充分な風味の強さ。
食感も小気味良く、個性ある面白いクロワッサンでした。
自家製カスタードクリームパン(160円)。
ぽってりとした見た目の可愛らしいクリームパンです。
パスッとややドライな生地ですが、モチモチ感もあって食感は悪くはないです。
カスタードクリームはとても黄色くて卵感がある一方、しっかり甘さが付けてあります。
子供向けにはいいかもしれませんが、個人的にはちょっともったいない気がしました。
ぷるりとした食感のクリームはさすが自家製という感じでしたけど。
以下はドイツパンを。
キュルビスブロートヒェン(90円)。
全粒粉を使った有色の生地です。
かぼちゃの種を散りばめた見た目だけでなく、噛まずには読めないような名前がドイツっぽいです。
ハードすぎず気持ちよくもっちりとした生地。
ほのかな酸味と噛むたび染み出るはっきりとした旨み。
カリッカリのかぼちゃの種は節分の豆のような素朴な乾いた味わい。
ジューシーな生地感と好対照という感じでした。
ロジーネンブロート(290円)。
こちらはライ麦のパンにレーズン入りの定番系。
ドイツパンとしては柔らかい酸味で食べやすいです。
レーズンも酸味があるタイプで、とても瑞々しい食感です。
生地は水分を含んでモチモチとしたもの。
焼かずにお召し上がりくださいとのおすすめに従ってみましたが、確かに食感がとてもよいのと水分の多さが感じられる点で焼かずに食べるのがベターだと思いました。
トーストしても酸味が爆発したような香ばしさがよかったですけどね。
入店から退店まで、グッとくる対応が随所にあってとても気持ちのいいお店でした。
駅からもわりと近いのでお近くに行かれた際は寄る価値のあるお店だと思いましたよ。