この日の目的地は西八王子に2011年オープンしたというパティスリー。
フランスで修行した方が生ケーキなしで勝負しているお店ということで大変気になったので訪問してみました。
なんでもご実家の酒屋さんを改装して作ったお店は「お世辞にもおしゃれとは言えない外観」なのだそうですが・・・、
なるほど(笑)ここですね。
ル・リベラリスム・シーオー・パティスリー・タツヤ・ササキ。
力の入らないパティスリー感がパリを感じさせます・・・エッフェル塔もありますしね!(笑)
ちなみに店内にも高さ50センチほどのエッフェル塔のオブジェが5250円で売られていました。
接客はシェフのお母様でした。
お母様がレジをやる店って知識がなかったり手際が悪かったり、イマイチな店が多い印象ですが、こちらのお母様は説明も計算もしっかりしていましたねー。
お母さんらしい温かさもあってとても楽しく買い物できましたよ♪
クロワッサン(180円)。
雰囲気としてはメゾンカイザー系。
しっかり焼きで水分は抜けていますが、くどすぎない バターの香りが広がります。
さっくりふんわりとした軽い食感、軽く食べられるクロワッサンです。
クロワッサンダマンド(290円)。
かなり平べったいです。
ラム酒の香りがしっかりでとても爽やか。
トロリとしたアーモンドクリームがサンドされているのが好みですが、もっとたっ
ぷりだと嬉しいなあ。
バター感もばっちりで美味しいクロワッサンダマンドでしたよ♪
カヌレ(220円)。
ツヤの控えめなマッドなタイプ。
ガッキンガッキンにハード焼きの表面はかなりインパクト大。
かち割るのにかなり苦労します。
中のモチモチ食感も噛み応えのある重たさでグッとくるものがあります。
ただハード+ヘビーという組み合わせは面白味がないといえば面白味がない気もします。
こちらもお酒とバニラで風味豊かな甘みです。
フィナンシェ(160円)。
これもバリッとハード焼き。
パック売りではなくショーケースの上に裸で陳列されているのがちょっと珍しいです。
こちらは中がほんのりトロッしたしっとり系で、食感に楽しさがありました。
王道ではありませんが、美味しい!
タルト・ノルマンド(450円)。
弘前から仕入れている紅玉が終了し次第おしまいという季節限定物だそうです。
紅玉の食感と甘さ、酸味、下地にはフロマージュブランがトロトロたっぷり。
さくさくほろほろ崩れるタルトも風味良いです。
おもちゃ箱を開けるようなワクワク感がありますよ!
宝石箱というよりおもちゃ箱。
洗練された美しさではありませんが、どこか心をくすぐられる魅力があります。
目に入った途端「美味しそう!」「食べたい!」と素直に感じるタルトです。
タルト・アマンディーヌ(380円)。
このドライフルーツ、ドレンチェリーというそうですね。
昔はよく見た気がしますが最近はあまり目にしなくなった気がします。
パリでは頻繁に見たので、シェフも使い慣れた食材なのかも。
タルトは意外と浅めな焼きでホロホロ、ダマンドはしっとりトロトロ。
口どけのいいタルトで、口の中でクリームのように味と食感が広がっていきます。
キャラメルで和えたくるみとバナナのタルト(380円)。
胡桃はカリッと香ばしく濃厚なキャラメルソースは子供向けかな。
イマイチだったのはバナナ、質の問題か火入れの問題か、魅力が感じられませんでした。
トッピングがイマイチでも、ベースのタルトが美味しいと美味しく感じられるのがこの手のお菓子のいいところですね。
逆も言えますけど。
ルバーブのタルト(380円)。
かなりルバーブの酸味が挑戦的。
青リンゴのような爽やかな風味が全体の甘さをさっぱりとさせてくれます。
で、やっぱりタルトはさっくりほろり、浅い焼き。
パンドジェーヌ(250円)。
生地はきめ細かくギュッと詰まっているようでとっても軽くしっとりふわふわ。
アイシングの下にはシロップが打ってあります。
生地は素朴な味わいで、全体の甘さのバランスもほどよく取れています。
地味ですが惹かれる逸品です。
焼菓子をメインに打ち出している珍しいお店でした(正確には焼菓子とジャムが売りなのかな?)。
東京で焼菓子というとオーボンヴュータン系が幅を利かせていますが、こちらは軽い食感で全く別物。
東京焼菓子界に新たな風を巻き起こしてくれそうです。
場所が場所なのでまだ先は読めませんが、人気が出るといいなー。