散歩から築地に戻って、ランチをいただきましょう。
ちょっと久しぶりの河岸頭です。
念のため予約して伺いました。
ランチは11時の開店時間のみ予約を受けているそうです。
他に予約しているお客さんはいらっしゃいませんでしたが、あっという間に店内は満席に。
ただでさえ目に見えて忙しいところへ、隣のお店と間違って入ってくるお客さんが続々登場。
散々「9人で予約している」と主張したあとで、去り際だけは静かに隣のお店に消えていった紳士も。
刺し盛り。
この日は10点盛り、写真は2人前なので2000円×2です。
イカ。
白いかかな?
軟体動物ですけど、軟弱ではありません。
屈強なやわらかさ、ねっとり舌に絡みます。
味わいとしては甘みより旨み寄りでしょうか。
太刀魚。
この魚の脂は、焼いたら何ともまあ香ばしいこと。
炙りは、皮目は塩焼きの香ばしさ、身は刺身の艶めかしさが売りだったりしますが、太刀魚は火が通ってふんわり柔らかになった白身がいいですねえ。
こちらは鰹。
ちょっと酸味が立ってさっぱり。
もっちりとしゃきしゃきと。
今年は脂の乗った鰹にあまり当たらなかったなあ。
鯵。
見た目に肉厚、食べると見た目以上に肉厚。
味が濃くて生姜がよく合っていましたが、僕はちょっと生姜を取りすぎたかも(笑)。
赤貝。
コリコリ歯応えがありつつ歯切れもよいです。
ヤガラ。
ソウさんのところで見過ぎて大衆魚みたいに思えてきた時期もありましたが、多分いただくのは初めて。
ざらっと舌触りが印象的な身質を感じるうち、独特な口どけを残して溶ける食感は面白かったですが、味は薄め。
熟成が浅めなのでしょうか。
ベストではなかったと思いますが、初ヤガラ、嬉しかったです。
カマス。
こちらも炙り。
身は第一印象ややギュッと締まった感じがありますが、口の中で脂を放ちながらフワッと解けますね。
こちらも塩焼きが合う魚ですから、炙ると脂が美味いです。
キンメ。
こちらも炙り。
たっぷりと脂乗り。
甘みがありましたが、ちょっとぼやけた感じでキンメらしさは弱かったかも。
鰤。
小さめのカットですが、これくらいでちょうどいいと思えるほどの脂。
スローモーションのようにゆったりととろけていきます。
最後は中トロ。
舌で押しつぶすようにしながら脂をじゅじゅじゅと融かしていきます。
思ったよりも酸味があるのが気になりましたが、他のお店のマグロとはやっぱり別格です。
たまらん。
どこから来たマグロか楽しみにしていましたが「大間の本マグロ」と言われて、普通、と思ってしまったのはここだけの話(笑)。
この日もこだわりを感じるお魚の数々、堪能させていただきました。
ごちそうさまでした。