この日目指していたパン屋さんは世田谷・若林にあるパリの空の下。
一度真逆に歩いてしまったので予定より遅れてしまいましたが、無事に到着。
11時過ぎでしたが、行列なしでしたよ。
クロワッサン(300円)。
袋がおしゃれ。
VIRON粉使用で、厚みのある層にたんまりバターを蓄えています。
バターに小麦粉が混ぜ込んであるかのような感覚で、舌の上でねっとり融けます。
好みにもバッチリ合うクロワッサンなので、減点するなら焼き上がってから経過した時間分くらいでしょうか。
バターたっぷりなので、上手に焼き直せば極上の味わいに。
あん肝のサンド(800円)。
豪快に、そして贅沢にあん肝をサンド。
あん肝の上にかかっているのはホワイトペッパーとも少し違いそう・・・と思いましたが、後から調べてみるとシェフがパリから仕入れてきたポアーブルドチェチュアンという香辛料なのだそう。
ポアーブルドチェチュアン・・・それ以上調べても何も分からないんですけど(笑)。
胡椒に比べてパンチが軽いというか、「華やか」寄りというか。
あん肝は濃密に、密に舌に纏わりつきます。
バンズには胡麻、オーロラソースにマスタード。
ハンバーガー系のカジュアルさを漂わせつつ、洗練された味、食感はビストロ料理と遜色ないクオリティの調理。
トリップ・プロヴァンサルのサンド(750円)。
トリップのトマト煮込みをテリーヌにした感じ。
バリッともちっと、食感よく素朴な味わいでメインを引き立てるチャバタが完璧。
ニンニク、タイム、パセリ、バジル等でしょうか。
香り華やか、もちろん食感もクセになるテリーヌでしたよ。
こちらもオーロラソースがややかぶり。
でもマヨネーズも特製なのかなあ、上品です。
フラン・クラシック(700円)。
甘い系も一つ。
フルーツを使ったタルトも非常に惹かれたのですが、こちらで。
黒い粒はバニラシュガーなのだとか。
バニラってこうやって香らせるんだ!と「改めてその魅力を思い出させる」というより、初めてその魅力を思い知らされるような華やかさ。
フラン生地は、よくぞその形を保っていたなと思わせるとろとろクリーミー。
さっくりとしたタルトも負けず邪魔せず、ほどよく風味を放ちます。
やっぱり美味しいお店でした。
当たり前ですけど、ちゃんとご自分で味見して「美味しい」と感じるものを出しているなあというのが分かる商品ばかりです。
全部美味しかったです。