3月1日(日)、この日は朝イチで淡路島を出発して東京に帰って参りました。
といっても東京駅に降り立ったのは13時。
ランチタイムを逃してしまいましたので諦めて少し買い物をしましたが、こんなときでもないと行かなさそうなお店に行ってみることに。
俺のフレンチTOKYO。
2014年10月銀座一丁目にオープンした商業施設の地下1階に俺のイタリアンと並んで構えた「俺の~」系列の支店。
ここのところこの系列店の前を通ると「空席あります」「すぐご案内できます」といった掲示があってすぐ入れそうだったので、そのうちにと思っていたのですよね。
この日もイタリアンの方は待ちなし、フレンチも10分ほどで入れました。
サービス料300円、ミュージックチャージ300円、ワンドリンクオーダー必須、座席は2時間制という説明を事前に受けます。
よく調べずに伺いましたが、こちらは立ち食いではありませんでしたよ。
注文を済ませるとすぐにお通しが出ました。
店内は生演奏の舞台に向かってカウンター席が幾重にも並んで、小ホールのような形。
レジ前の通路にひとつ机と椅子がぽつんとはみ出ているなあと思っていたら、それが僕の席だったのですよね(苦笑)。
お一人様対応の席は用意がないそうで、無理矢理作ってくださったみたいです。
お通しのケークサレはボソボソでダマもちょっと気になる感じ。
温め直して出してくれるのはいいものの、温め直してこれか、という気も。
まずは冷前菜からフォワグラとウサギのテリーヌ マスタードの香り エストラゴンのジュレ(880円)。
「ブリオッシュに付けてお召し上がりください。」とのこと。
基本的にどのテーブルも狭い造りなのですが、アンバランスにお皿が大きいのが気になりました。
食べている側の「次の料理が出る前に早くお皿を空けなきゃ!」という心理を煽って早く食べさせ、回転を良くしようという戦略なのかもしれません。
この皿(板?)の上だと、グリーンサラダは非常に食べづらかったです。
シンプルですがピンクペッパーが鮮やかに映えますね。
しっかりめにトーストされたブリオッシュ。
お通しのケークサレとイメージが被ります。
フォワグラのムースはネットリ濃密な舌触りですが、ちょっと何を食べているのか分からない感じ。
ウサギの肉も同様。
エストラゴンのジュレは・・・ジュレってこんな感じでしたっけ?(笑)
ピンクペッパーが好きなので、その印象が残りました。
温前菜の中から本日のポタージュの内容を店員さんに伺うと「根菜とズワイガニのポタージュ」といことでしたので、注文(780円)。
他のテーブルでも「根菜」を貫いていたので、具体的に何なのかは分からず。
極論ですけど、たまねぎを使っていれば「根菜のポタージュ」と言えますしね(笑)。
さすがにそれは冗談ですけど、本当に何だか分からなかったなあ。
泡は甲殻類の香りで、蟹のほぐし身が結構入っています。
ポタージュの素材の味がはっきり感じられて、それと海老蟹のマリアージュ、という構図が描かれていると面白かったと思うのですけど。
ちょこっとゴタゴタがありましたが、続いてメインが登場。
平目と緑茶のパピヨット(1980円)。
パピヨットは、本来は紙を使ってオーブンで包み焼きにする調理法ですがこちらはこのスタイルで。
目の前でハサミで切って開いてくれるパフォーマンスは、団体客のお客さんにはウケが良いかもしれません。
横に添えられているのはクリーミーなバターのソース。
こちらはちょっとビネガーを感じます。
想像するお茶の香りとはちょっと違った焼けた香ばしさと、バターのふくよかな芳香が見事に一体に。
上品ではないのですけど、かなり派手に香ります。
平目は確か国産ではなく、肉厚でもっちりした食感。
澄んだ味ではないものの、雄々しい味に凄味があります。
エンガワは和だろうとフレンチだろうとふるふる。
バターが上乗せされるとより濃厚な旨みと甘み、鬼に金棒、エンガワにバター。
冷凍物でしょうけど、にしては美味しくいただけました。
結構面白い料理でしたね。
付け合わせは安納芋と・・・生姜?!
とちょっとびっくりしましたが、普通にジャガイモのようでした。
何という種なのでしょうか。
食後にコーヒー(380円)。
ワンドリンクはこちらにしたのですよね。
こちらは恐れたほどには悪くなかったです。
タイミングの問題もあるかもしれませんけど。
デザートはモンブランの再構築(480円)。
成型の手間を省いてグラスにモンブランのパーツを盛り込んだ感じ。
メレンゲ。
これが甘いのは仕方ないとしても・・・
たっぷりのマロンペーストが手加減のない甘さ。
スタートからこのダブルパンチは重いです。
下からクッキークランチ、カシスのソルベ、チュイル。
マロンペーストが多いです。
480円って普通の値段かと思いましたが、1人前のボリュームではないのでかなりお安いのではないかと思います。
そして味はお値段なりかと思います。
全体に味が良いとは思いませんでしたが、決して不味いというわけでもないです。
エンターテインメント性がありますし、居酒屋やファミレスとしては凝った料理なので、使いようによっては面白いと思います。
ただ色々なところでコストをカットしていそうなのにも係らず、それを客に還元している感じがあまりしないのがちょっと気になりますね。
ファンは付きにくいかな?