他のお店も候補に考えていましたが、この日はこちらもお店に伺っておかなくては、とやってまいりましたのは高はしさん。
一番厨房側の席へ。
頭の上を飛び交う3代目と常連さんの掛け合いを臨場感たっぷりに楽しむことができますね。
まずはほうれんそうおひたし(500円)。
要って細かく砕いた鰹節が香りいいです。
高はしさんのおひたしシリーズは出汁がひたひたになっているのが定番のイメージでしたが、こちらは出汁を含ませてよく水気を絞っているみたいですね。
繊維がほぐれてちょっととろっとしていますね。
とても美味しかったです。
メインはひらまさかま塩焼き(2000円)。
「ぶりかまより小さくてちょうどいいくらい」とそうさんから伺っていましたが・・・、すごいボリューム。
聞く相手を間違えたようです(笑)。
ぶりかまより食べやすそうなのは事実です。
脂の乗った部位ですが、高はしさんらしくしっかり脂を落としてありますね。
焼けた脂が昇華して香ばしいです。
ぶりかまと同じく「かまだけ」ではないようです。
尾の方も一緒に焼いてくださっていますね。
とはいっても、一緒に鍋で煮るだけのぶりかま煮と違って焼くのは結構手間なのでは?
骨の周りまでしっかり火が入っていますが、さすがに脂は少し多めに残っていてかまらしい濃厚さを味わえました。
高はしでこの感じなのは初めてかもしれません。
ああ、美味し。
やっぱりぶりかまもシーズン中にいただいておくんでしたね。
この2日前高はしさんの社長が亡くなられたそうです。
個人的には直接の面識というほどではありませんでしたが、常連の方とご一緒にお話させていただく機会は何度かありました。
仕事の邪魔にならないか心配しながらお話を伺いに行ったときに、聞いていない話まで際限なくお話しくださったことが印象に残っています。
魚が好きで、常連さんが好きで、高はしというお店とその仕事を愛していらっしゃる方だったのではないでしょうか。
素敵なお店を、ありがとうございます。