何年も前から気になっていた目白のパティスリーへ。
この日はこちらのお店を軸にコースを考えていたのですよ。
カオリヒロネ。
素材にこだわったお菓子が人気、ドライフルーツから手作りされているそうです。
はちみつも自家製と伺った気もするのですけど、それはちょっと自信がありません。
パティスリーとはいってもフランス菓子というよりは洋菓子系ですね。
生ケーキや焼菓子、種類は少ないものの美味しそうなものが並んでいます。
2席ですがイートインもありましたのでいただいていくことに。
柚子皮入りの香りいいお水を出していただきました。
日向夏のレアチーズケーキ(680円)。
日向夏の皮の砂糖漬けがベースの生地にも忍ばせてあります。
ビターな甘みの日向夏ピール。
凝縮感はほどほどですが、やわらかな味わい。
レアチーズムースの表面はクリームシャンティでしょうか、表面がバサバサに乾いていたのはちょっと微妙。
ベースはサックリ、ちょっとネッチリ。
マカロナードという生地がこんな感じだったような。
生地の中にもピールを忍ばせてあります。
酸味と酸味の組み合わせの爽やかなケーキを想像していましたが、レアチーズ部分はのっぺりと濃厚で甘さは抑えめ。
日向夏も酸味を抑えたビターな味わいでした。
甘さ控えめのチーズムースにピールの砂糖漬けの甘みが加わる構造。
悪い意味でなく「重み」がありながら食後感は軽やか、全体に落ち着きのあるケーキでした。
宮崎マンゴーのショートケーキ(880円)。
イケそうだったのでもう1品追加。
名物のショートケーキは同じ形で、苺、ブルーベリー、アメリカンチェリー、フルーツトマトと用意がありましたが、季節的にこちらを。
均整の取れたメルヘンの世界。
キャンプファイヤーの周りで小人たちが踊っているようなイメージというか。
丸いのはチョコレートなのですけど、味的にはこれは要らない気がしますねえ。
中のマンゴーは・・・缶詰のそれのようにゆるっとしたもの。
お店のコンセプト的に缶詰ではありえないと思いますけど。
いいお値段取っている割にマンゴーの質の良さはイマイチ感じられませんでした。
でも生クリームは牛乳のコクが強く感じられる味でグッと惹きつけられます。
スポンジを食べると・・・びっくり!
すごく味濃い!
生クリームの味が濃かったので、それがメインの味かと思ったのですけど軽々と越えてきました。
一気に好きになりました♪
マンゴーは当たりではなかった気がしますが、他のフルーツのショートケーキもガンガンいただきに来たくなりました。
サービスでいただいた生姜の砂糖漬け。
小柄で美人なお姉さんは「お菓子作りが上手そう」なほんわか系ではなく、キリッとして真面目さが滲み出ている印象。
通ったらお話もしていただけそうな気がしたので、また忘れられないうちに再訪したいです。
最近食べることの多いフランス菓子と比べると、洋菓子は味や香りの重なりは薄いですけど、良い味と良い味とがちゃんと考えられて重なると物足りなさは感じませんでした。
美味しかったです。