この日は美味しいコーヒーを飲もうと南千住に移動。
名店カフェ バッハにやってまいりました。
8時半から営業なさっているので時間を無駄なく使えそうだったのですよね。
9時前に到着すると7割以上席が埋まっていましたよ。
カウンターで手際よく次々とハンドドリップされるコーヒーを眺めながら自分のコーヒーを待ちます。
リースヒェン(1290円)。
長時間(この日は20分以上?)かけて淹れた濃縮アイスコーヒーに炭酸水を添えて。
メニュー名は恐らくバッハの「コーヒー・カンタータ」のヒロインの名前から。
娘にコーヒーをやめさせたい父とそれに反抗する娘のやりとりを綴った小歌劇です。
多分天然炭酸水、攻撃的でない優しい刺激です。
口が細いので、ちびちびしか飲めないようになっています。
氷は入っていないのに、キンと冷えています。
舌に心地よい冷たさ。
年季のいった木目の香りがします。
素朴で甘くて、どこか乾いてどこか湿って。
コーヒーを飲むときって舌触りとか舌に乗る重たさを気にするのですけど、これは今までになかった感覚。
濃厚なのですけど、冷たさのためか重ったるさは感じないのですよねえ。
こちらは基本のハンドドリップが絶品ですから、20種以上あるメニューを片っ端から飲みたいくらいなのですけど。
こういう変化球メニューも美味しいとなると・・・困ってしまいますね( ̄▽ ̄)
お店を出た後も、しばらくは老舗喫茶店の空気を吸っているかのように木目の香りに包まれていました。
とても印象に残るコーヒーでした。