川崎から多摩川を渡ってすぐのところに気になっているフランス菓子のお店があったので、初訪問してきました。
プレ・ドゥ・ラ・リヴィエール。
イル・プルー・シュル・ラ・セーヌで修行した方のお店のようで。
そのことだけでも話題のお店となるに十分なポテンシャルを持っている気がしますが、なぜだかネット上に情報が少ないのですよね。
というわけで、自分で来てみました。
オレンジのショートケーキ(370円)。
イルプルで食べてみたいと思っているケーキから。
苺のはいただいたことがあるのですけどね、オレンジは初めて。
ケーキの型に締まりがないのは持ち帰りの問題ではなくもともとです。
スポンジはモソモソ。
クリームとオレンジと一体感があるとカバーされると思うのですけど。
イルプルのはこの辺りのバランスが秀逸だったような気がします。
ケーキの価格がかなりお手頃なので期待はしていませんでしたが、オレンジもそれなりですね。
生クリームは濃厚にミルキー。
シブーストゥ・ポンム(370円)。
りんごのシブースト。
こちらも締まりはない見た目ですが、無駄を排してゴテゴテしたところはイルプルの流れを汲んでいるフランス菓子的とも言えたりするのですよね。
全体的にシンプルでまとまった味です。
クレームシブーストの口当たりはやや軽めではありますが、食感がないわけではなく味わえます。
ただキャラメリゼを筆頭に甘さや苦みにインパクトがなく、全体の印象としては弱い感じ。
近所にあったら「安心していただけるやさしいケーキ」かもしれませんが、ここまで来ていただくならもっとグッと心を鷲掴みにする何かが欲しい気がします。
パイ生地が特に冷凍の悪いところが出ていたのですよね。
んむむ・・・、減点方式で考え始めるとよくないでしょうかねえ。
フュージョン(ふゅーじょん)(320円)。
基本全部カタカナの名前のケーキなのですけど、なぜかこれだけ()付きで平仮名読みが付けてありました。
なぜでしょう。
コーヒーのバタークリーム、コーヒーと抹茶の生地を重ねたもの。
基本コーヒーの香りですね。
悪くはないのですけど、これも印象としては弱いかなあ。
見た目ほどコーヒーと抹茶が拮抗していないのですよね。
期待しすぎた部分もあって、印象の弱さにちょっと肩透かしを喰らった感があります。
粗は少なくやさしいケーキばかりでしたので、何度かいただいて雰囲気に慣れてくると好きになるかもしれません。
ただ何度かいただこうというモチベーションは得られずに食べ終えました。
近くにあると嬉しいですけどねえ。