11月18日(水)、この日は雨降りでしたが、行列が伸びなさそうでこれ幸いとばかりにパリの空の下へ。
4月に夜営業に転換して以来初めて迎える冬ですが、やはり寒くなって少し並びは落ち着いてきているのかもしれません。
というわけでこの日はなかなか残っている状態でジリジリ自分の番が近付いてきました。
直前でいくつか消えましたけどね!(笑)
ソーキサンド(850円)。
毎年沖縄で自転車の大会に参戦していらっしゃるシェフが恒例にしている沖縄シリーズから。
甘めに似た軟骨ソーキ。
冷めてギュッと締まっていますが、脂でしっとり。
豚の脂は冷めて固まったものも魅力がありますよねえ。
圧力鍋ではなく普通の鍋で煮ているそうで、時間はかかるもののシェフくらいの腕があるとその仕上がりは自由自在のよう。
わりとしっかり歯応えを残したゴリゴリ仕上げでした。
わ!ササミがふわっとやわらかくジューシーに仕上がっていますよ。
辛みは、なくはない、程度でほんの香り付け。
基本的にいつものようなマイルドなソースですが、こーれぐーすー風味になっているということなのかもしれません。
そしてやっぱりパンドミが半端ない!
鱈白子のソテーサンド(950円)。
パンオレ生地で白子のソテーをたっぷりサンド。
磯の香りが爆発的に広がります。
下味のはっきりした衣の中の白子の甘みが濃厚過ぎてちょっとくどくなりそうなところ、印象的にちりばめられたケーパーがさわやかにリセットさせてくれます。
また美味しい。
リエットサンド(650円)。
定番ものも買えました。
ねっとり濃厚な豚のリエットは肉感をしっかり感じさせつつクリーミー。
ちょっとレモンも感じたような気がするさわやかさも兼ね備えていました。
かなり手がかかっていそうですが、できるものなら自分で作って常備したくなったほどに美味しかったです。
砂肝のキッシュ(850円)。
香りとしてはサルシッチャのような感じ。
すりきりいっぱい、整ったキッシュに仕上がっていますね。
具によってアパレイユも変えていらっしゃると思いますが、今回はねっとり濃厚に詰まっていました。
砂肝は味が濃くて存在感バツグン。
食感は砂肝らしさこそ弱いものの、肉としての魅力はちゃんと感じられます。
使っている胡椒の特徴なのか、気になるほどさわやかな香りがあってちょっと山椒に近いようなものを感じました。
とても美味しかったです。
タルトタタン(600円)。
前回に続きリピートしてしまいました。
季節だから、というだけでなく単純にこれ食べたいという気持ちがずっと続いていたのですよ。
コンフィチュールの下に覗くりんご。
キンとした酸味が立ちそうなところ、バニラでデフォルメされた甘みでマイルドに。
酸味、甘みのどちらもそれと意識させるところがなく全体としてまとまった味になっていて、バランスがいいですねえ。
ザクザクのタルト生地は塩気を感じるもの。
味の深さを出しています。
今回は運よく残っていましたが、また食べたいなあと思ってしまっています。
タルトポワール(550円)。
いただくのは2回目ですが、洋梨の使い方が前回とちょっと違ったスタイルですね。
前回はたくさん包丁が入っていたのですよ。
ちゅるんとゼリーのような食感。
ゼリーのようでいてしっかりと歯応えのある。
ブランデーの香りがツンと大人っぽさも加えます。
瑞々しく溢れんばかりにフルーティー。
ややしっかりした焼きのタルト、とろりとろけるアーモンドクリームも抜群の火入れです。
美味しい美味しい美味しい。
パンドミ(800円)。
並んでるときから残っててくれー!!と祈り続けていましたが、無事に購入できました。
こう目の前にすると思った以上に魅力的で、
パシャパシャとシャッターを(笑)。
半径10m以内パリの空の下になるほどの香りの広がり。
うちの社宅の狭い部屋なんて完全に飲み込まれましたよ。
スライスしたら閉じ込められていた2番隊の香りが勢いよく出動。
この舞い上がった気持ちはもうパリの空の上です。
ふふふふふ、何をサンドしてやろうか( ̄▽ ̄)
もう毎日楽しみで仕方ないです。
また買いたくなるだろうなー♪