この日のランチは清澄白河のイタリアンil tramさんへ。
今月は久しぶりに1人で予約してみました。
カウンター1番壁際の席、ここ落ち着きますね。
この日はディナーコースを注文。
他の席でもディナーコースを注文なさっているグループがあったかと思います。
マッシュルームのズッパ そのスライスを添えて。
お店のHPで発表されるメニューで見て、マッシュルームのズッパ、絶対好みだと思っていました。
ズッパは濃厚で軽快な香り高さ。
強すぎないマッシュルームの香りも食べやすくていいですね。
フレッシュマッシュルームにトリュフオイルをかけてあって、ズッパの香りにドーピング。
これは好みの問題ですが、個人的にはトリュフの香りが勝ってしまっている気がしてしまいました。
シェフが卵のこだわりを耳打ちしてくださいました。
温玉のアイテムはお店の定番だと考えていいのでしょうか。
自家製のフォカッチャ。
この日はソースの美味しいものが多くて、フォカッチャをおかわりされるお客様がたくさんでした。
京都産紅人参のパンナコッタ アーモンド ドライトマト。
定番のメニュー、今回は紅人参ですか。
ドライトマトは少し変化を付けたそう。
形を変えて、レモンを搾ってあります。
加えたのは酸味ですが、旨みと甘みが立ち上がって感じられます。
まったりとクリーミーな味わいの中にほのかに人参の甘みが香ります。
ベストバランス。
仙鳳趾産 牡蠣のプレコット 胡瓜と香草。
これは前回もいただきましたね。
牡蠣はやや小振りになったかな?
仙鳳趾って厚岸とか昆布森とかそういうエリアみたいですね。
前回に比べると胡瓜の味わいが抑えめになっているのか、ピクルスっぽさがマイルドになって感じられました。
昆布の分、旨みというか良い味わいになっていますねえ。
香草セットが登場。
内容は菊花、チャイブ、コリアンダーだったかな。
平目のヴァポーレ 菊芋とニョッキ 香草風味。
こちらもお店の定番「包み系」ですね。
まずは開きましょ。
とろりと脂が乗って膨らんだ平目、どろりと溶け気味のニョッキ。
舞茸と平目の出汁が凝縮してまた浸みこんだ味わい。
香草を投入すると、鍋に薬味を投入したのに近いイメージ。
思ったよりもクセなく美味しかったです。
牡蠣のペーストで和えたパッケリ アンチョビ風味のパン粉。
1皿に牡蠣4つ分使っているというソースは、ギュッと凝縮した握りこぶしを力を抜いてスッと伸ばしたストレートのような1発。
磯の香りが口いっぱい、いや全身に充満します。
アンチョビ風味のパン粉、さすがに牡蠣の香りを上回ってはこないものの、なだらかな形で甘みと旨みを加えているようです。
滝のよう・・・言うなれば、ナイアガラの牡蠣ですよ!
ざらりと舌触りに分かる凝縮感ですが、時折鼻からオリーブオイルの香りが抜けていくのも分かります。
ここは給パンポイントとなっていました。
ちょうど仕込んでいるところだったというサルシッチャを添えてくださいました。
テーブルに常連さんがいらっしゃったようなので、おこぼれに与ったのかもしれません。
ありがとうございます。
ちょっと遊び心のあるソースの散らし方。
盛り合せのような1皿なだけにおもちゃ箱を広げたようになっています(^^)
ワクワク。
「シンタマ」というのは新玉ねぎのことではなく、内腿の下側に付いた部位の肉のこと。
脂肪分が特に少ない赤身肉なのだそうです。
肉汁の残り方、旨みの引き出し方が抜群です。
とてもやわらかで、さらにいうと「ふにゃふにゃ」ではなく「ふわふわ」に仕上がっているのがお見事。
かなり丁寧にローストされているのでしょうねえ。
定番のチコリ、大のお気に入り。
ランチメニューには入っていないこれをいただきたいがためにディナーメニューをお願いしているようなものなのです。
玉葱のソースを合わせたのもまた新鮮な経験になりました。
こちらがサルシッチャ。
フェンネルとか・・・ああ、色々ハーブを感じたのですが失念。
ぶりぶりした肉感もとてもよかったです。
添えられたワイルドハーブは「オキザリス」というもの。
初めていただきましたが、噛むとじゅっと甘酸っぱさのあるもので面白かったです。
こういう知らない食材をちょこちょこ出してくださるのもこのお店の特徴だと思います。
多分2015年はこれでラストになりますね。
今年は5回だけでしたが、2016年は毎月のメニューを押さえられるようにしたいものです。
ごちそうさまでした!