1月2日(土)、この日は箱根駅伝を観戦したあと実家を離れて五反田のビストロメランジェさんへ。
minobi時代から変わらぬ正月休みなし営業をされていらっしゃるのですよね。
飲みやすいタイプですが、生姜らしい土っぽさも残っていました。
感想を聞かれたのでそんな風に答えたら「表現にキレがない!さては偽物だな!」と疑われました( ̄▽ ̄)
かぼちゃのポタージュ。
シンプルなポタージュはminobi時代からのお気に入りです。
バターと生クリームの濃厚なコク、キリッとした塩気を飲み込む素材の甘み。
大根とか蕪も美味しいのですよねえ。
ちょこちょこ顔を出さないとなあ。
野菜のテリーヌ ビーツのピュレ。
契約農家のアトリエノマドさんの新鮮な野菜をたっぷり寄せた鮮やかなテリーヌ。
お正月はやっぱりこういったフレッシュさとか瑞々しさを身体が求めますよねえ。
それぞれ穏やかな食感を残す仕事が施されていて、ちゃんと味のする野菜です。
ケチャップではなくビーツのソース。
これもとても鮮やか。
赤は赤でも、ビーツの赤はなぜだか「お正月」というよりは「クリスマス」という感じがするのはなぜでしょう?(笑)
パンは相変わらずパンオフゥさんのもの。
この日はバゲットとデニッシュ食パンでしたねえ。
バターが変わったかなあ?気のせいかな?
アボカドとズワイガニのシャルロット仕立て。
「シャルロットポワール」なんかで有名なフランス菓子「シャルロット」に見立てた1皿。
アボカドとズワイガニのサラダをスライスしたアボカドで囲んで成型されています。
敷かれたオレンジのソースはトマト。
ですが、チリを効かせてなかなかな辛みを感じます。
トマトの旨みとビビッと辛み、とても美味しいです。
そして満を持していよいよ内部へと食べ進めるわけですが・・・
悔しい!自分の撮影センスのなさが憎い!
この鮮やかで美しくて美味しい料理をして、なぜに「放課後の下駄箱」を思わせるような翳りを表現してしまうのか僕は・・・
でも違うんです!違うんですよ実物は!
角度を違えて見れば、そこは光差す青春のハイライト、突然可愛い女子が駆け寄ってきてラブレターを渡されるような、そんな心躍る1皿なのですよ。
僕がそんな経験をしていないから上手に切り取れなかっただけなのです( ̄▽ ̄)
冗談はさておき、サラダの塩気やソースの辛みを、アボカドがどこまでもマイルドにまとめ上げて、絶妙に抜群な1皿でした。
この日1番印象に残りましたよ♪
小海老と九条ネギのキッシュ。
まだ前菜が続きます。
ぷりっとした小海老、甘みはもちろん旨みも強い九条ネギの他、ほうれん草も入っていたと思います。
小振りなのでアパレイユよりはパイ生地の印象が前面に出ますね。
味のギュッと詰まった1品でした。
メインは鹿のロースト。
ソースはこちらではよく見かけるトリュフのソースの他、季節らしく林檎を使ったもの。
手前の赤いのがふじ、奥の白いのがグラニースミス。
この日は結構シェフ直々に料理を出して8割方冗談の説明までしてくださったのですけど、メインを出す際には「メインは鹿ね。1切れは牛にしておいたけど。」なんて( ̄▽ ̄)(笑)
なんてまた冗談を・・・って、
んーーーーーー、1番手前の色違う!(^_^;)
分かりにくいですけど美味しい冗談をありがとうございます、分かりにくいですけど。
柔らかに仕上がった鹿肉はとてもジューシー。
肉食ってる感の強い、味の濃い肉汁が溢れ出します。
ソースとともに喰らうのですけど、むしろ肉汁がソースに与える影響を楽しむ感じ。
3種もあるとソースも楽しめていいですねえ。
林檎のソースは甘みと酸味と、それぞれの個性が感じられました。
デザートはバナナとアプリコットのクリームブリュレ。
ちょっとトロピックな濃厚さのある香りがよかったです。
お正月はなかなか読めない中、これだけの食材を揃えて営業してくださるのが嬉しいですねえ。
それも「やっつけ」ではなく、ちゃんと新鮮で味のある野菜なんかこの時期客が求めるものを用意して待っていてくれている感じ。
Kさんはどこまでもサービスマンだなあと、この日もしみじみと感じさせられました。
結局昨年は2回しか訪問できていませんでしたね・・・。
今年はもう少し伺いたいものです。
また誰かとご一緒したい気持ちもありますし、ひとりで行ってお店の方とお話するのもいいですし。
何にせよ、今年もよろしくお願いします!