仕事初めはヘビーでしたが早く上がれたので迷いなくパリの空の下へ。
この日が初売りだったのですよ。
たまたま居合わせたお姉さんに挨拶などしつつ、結構この日はたくさん残っていたのであれこれ購入できました。
モンキーバナナのコンフィチュール(1600円)。
干支にちなんでモンキーバナナにしたそうです。
可愛いサルのシールはバナナの木からできたものというこだわりようだそうです。
さすがです。
ピュレというかクリームパティシエールというか、といったまったりとした口当たりのコンフィチュール。
酸味を立たせたのを想像しましたが、特別際立たせている感じではありませんでした。
甘い南国の香りとモンキーバナナ特有の爽やかな香り。
クロワッサンヴァニーユタヒチ(650円)。
近いうちにタヒチバニラの入荷がなくなりそう、とのお知らせがあったのでこちらも購入しましょう。
とても美味しかったです。
またチャンスがあれば!
パンドミ(800円)。
僕の伺う時間まで残っていることが少ないので、久しぶりに購入できました。
浅い焼き色、小振りでずっしりとしたパンです。
もう袋に入っている時点で香るのですけど、袋から出すと、そしてナイフを入れると、一段また一段と香りが増します。
香ばし!
パンを焼きたくなるなあ。
フランス産銀ダラのサンド(850円)。
黄色いのはサフランのソース。
フランスに銀ダラっているのですねえ。
アラスカなんかのに比べて脂はサラッとしていて、身質はジャキッとした感じ。
黄色く仕上げた銀ダラ、西京焼きに通ずるところがありますね( ̄▽ ̄)
天然カンパチのサンド(750円)。
こちらは蛤のソース。
パリの空の下のマヨソースとパンドミの組み合わせ、好きなのですよねえ。
マスタードが入ってちょっとパンチのある香りの後に、ぐぅわっと勢いを増した磯っぽさ。
ほどよくカンパチから脂もしみ出ます。
美味い美味い。
ここからデザート。
タルトフレーズ(850円)。
思えば2年近く前、こちらに2度目の訪問でたまたま購入できちゃって、一気に引き込まれた1品。
でもあれ以来さっぱり出会えなかったのですよ。
ようやく。
ピスターシュのタルトは以前より背が低いかな?
ちょっと和な風合いも感じる淡い色。
そこへじわじわと苺のコンフィチュールが浸み入ります。
苺はさがほのか。
シェフのブログによると、甘さより薫り系の苺なのだとか。
マリネされた苺はナパージュと同化、ただやわくなるわけではなく芯のしっかりした歯応えも魅力的です。
口の中で一瞬で果汁に変わった苺をナパージュが逃さず、香り香ります。
やっぱり最高だ!
タルトノルマンド(600円)。
打って変わって穏やかな感じのタルト。
少し残した皮の薄紅色がセクシー。
火入れはもちろん、フルーツの仕事が見事の一言。
もっちりしゃきり。
爽やかな酸味を軸とした甘み、そこにバニラ、ミルキーな香りがまったりと残ります。
味の一体感たるや。
完全体ですよ完全体。
タルトレザン(750円)。
この日はピスターシュとフランジパーヌと2種類用意がありましたが、目の前でピスターシュが売り切れたのでフランジパーヌにしました。
正確に言うと「フランジパーヌだけ」にしました( ̄▽ ̄)
フランジパーヌとはクレームパティシエールとクレームダマンドのミックス。
卵!アーモンド!バニラ!
若干ぶどうが負けている気さえしたりして。
ベースが間違いなく美味しいから、初めていただくタルトでも迷いなく食べたくなります。
タルトショコラ(650円)。
こちらも毎回買いたい買いたいと思いつつ、久しぶりに残っていてようやく買えました。
基本旨みのある落ち着いた味わいですが、フルーティーなお酒のような大人っぽい香りが鼻先をツンと突きます。
この日のショコラはどこの何だったのか・・・食べて判別できない自分の不勉強が惜しいです。
こちらのタルトショコラの特徴は、タルトに薄くアーモンドクリームが敷いてあること。
これでかなり印象に優しさが増すのです。
正直最初は違和感がありましたが、今では他店のタルトショコラが物足りなく感じる一因になっています。
久しぶりにタルトを色々買えたのが収穫でした。
こちらはフルーツをそのままで食べるより何段階か引き上げた味わいを見せてくれる数少ないお店だと思います。
またこれくらい色々購入できる日があるといいのですけど。