この日購入したチーズはよく買うもの中心でしたが、珍しかったものとしてはこちら。
前週勧められて購入しなかったのがあったのですよ。
ミモレット18M。
もともとオランダのエダムを真似して作られたとも言われるフランスのチーズ。
特徴的なオレンジ色は植物色素のアナトーで付けられているそうです。
チェダーチーズなんかでもこの色を見かけますが、寒い地域で暖色を狙ってこの色にしているみたい。
3か月くらいから食べられますが、長いものでは24か月くらいの長期熟成までよく目にしますね。
ゴツゴツした外皮にはぼこぼこ穴の開いた特徴的な外観。
ここに住んでる「チーズダニ」によって熟成が進むのだそうです。
つまり熟成させるには、チーズダニが生きられる環境を保つ必要があるわけですね。
このゴツゴツがしっかり出ている方がダニの活動が活発で、よく熟成しているということになるのだとか。
わりと柔らかいところからスタートするそうですが、熟成が進むにつれ水分が抜けて固くなっていきます。
森元首相が「干からびたチーズ」と発言して話題になったこともありましたねえ・・・、あれは何が真実だったのやら。
基本的には熟成の長いほど美味しいとされますが、こちらのお店では「熟成の上手いものが美味い」とのこと。
ここのところ入っている18か月熟成がとてもいい、とのことでこちらを勧められたわけです。
実際いただいてみると、なるほどこれはガツンと強い味わい。
塩気が立っている一方で熟成で馴染んだミルキーな香りが後味を包み込みます。
色に騙されそうですが、力強いミルキーさがしっかりあります。
熟成の違うものを食べ比べてみたりしたいですね。
奥の深そうなチーズです。