普段より早めの時間に訪問したので、ケーキは一通り残っていました(逆にひとつまだ出来ていなかったかも)。
フレーズィエ(580円)。
前回もいただきましたが、この時季やっぱり気になりますね。
前回はフレッシュな苺かと思ったのですけど、今回はお酒でマリネしてあったと思います。
芯を残しつつ、表面近くは緩い食感で、苺の香りが食い気味に出てきます。
バランスとしては重心になるムースリーヌのコク、比較的お酒をしっかり感じる涼やかな印象。
バニラ、たまご、アーモンド、それぞれの「やわらかい」部分をまとめ上げたようなやさしいやさしい香りが口いっぱい広がります。
いちごは甘く爽やかな香り、ちょっと別方向を向いているようですが一体感抜群。
もうすぐ春ですね。
チョコレートのサヴァラン(550円)。
サヴァランはバレンタイン仕様。
この時期見たらうんざりする、できれば避けて通りたいチョコレート系ですが、茂右衛門さんなら話は別です( ̄▽ ̄)
シブーストクリームはオレンジ風味。
ぽってりと舌に食感を感じるクリームです。
チョコレートが待ち遠しくなる香り。
ショコラの香りは生地の中に埋もれ気味ですが、他の要素との掛け合いで引き立ってきます。
生地の旨みがちゃんと出ますね。
ごそっと食べ進めますと、
中にダイスカットのフルーツがたっぷり!これびっくり!
いちご、キウイ、パイン、オレンジ、他にもあったかな?
ここまで茂右衛門さんにしてはお酒控えめの優等生系かと思っていましたが、フルーツを漬け込んだお酒でやっぱりやんちゃに仕上げてきました。
普通のサヴァランの方に軍配は上げたいところですが、変化球としては面白かったです。
マルテ(550円)。
オレンジのビスキュイ、チョコレートのビスキュイ、オレンジ風味のガナッシュ、バタークリーム。
こちらもチョコレートとオレンジの組み合わせで押し切る王道ストレートな一品。
それぞれの層の役割がくっきり。
ビターに味を支えるショコラ、甘くマイルドに味を整えるショコラ。
そして特に印象に残ったのがオレンジのビスキュイ。
乳と柑橘が分離するようにあまり馴染まないイメージでしたが、そこはもちろん信頼と実績の茂右衛門さん。
これもう他に言いようがないのですけど、ド直球にオレンジの香るビスキュイでした。
無理矢理こじつけた感じは一切なく、フルーティーに香りましたよ。
バナーヌココ(450円)。
レギュラー商品ですが多分初めて購入。
バナナとココナッツのタルトです。
ネットで他の方の感想を見ると、ラムレーズンも入っているようなことが書かれていますが僕は記憶にないのですよねえ(^_^;)
また食べてみないとなあ。
バナナは焼いてちょっと水分が抜けてシュクリとした歯切れ。
中はココナッツがシャリシャリと独特の食感を発揮したクリームが詰まっていて、南国の香りです。
この日しばらくしてから「パイナップルを食べた気分」になっていたのですけど、多分これの南国感のせいです。
チョコレートのフィナンスィエ(200円)。
結局バレンタイン仕様に流されまくりました(苦笑)。
やっぱりフレーズィエが美味しいなあ。
でも茂右衛門さんの味を覚えてしまうと他のお店で食べられなくなっていそうで不安です。
とりあえず次はイルプル辺りでいただいておきたいところです。
欲を言えば・・・という気持ちもありますが、高望みはせず、口にすることなく密かに想っていようと思います。