この日は最後に代官山のイル・プルー・シュル・ラ・セーヌへ寄り道して帰りました。
本当はフィナンスィエ型を購入しようかと思っていたのですけど、思っていたより高かったのでそちらは保留(^^;)
フレーズィエ(620円)。
昨シーズンもいただいて、とても好みだったイルプルのフレーズィエ。
先日の茂右衛門さんのも美味しかったので、忘れないうちにこちらも食べておこうと思ったのですよ。
とっても素敵な色味です。
リキュールでマリネしてあったはずですが、茂右衛門さんに比べてお酒っぽさは感じさせず苺のフルーティーな香りを盛り上げる感じの使い方。
ムースリーヌはバターのコク、バニラの香り、卵黄の甘み・・・これらがまるで初めから一体であったかのような極々自然な味にまとまって、そして広がっていきます。
これは感動もの。
フレジエというとナパージュをかけて外見で目を引くものが多いですけど、こちらは至って地味。
でも食べてにんまり、ビスキュイの中にアーモンドダイスが入っていて食感を華やかにしてあります。
これはやっぱりとても美味しかったです。
今の季節限定のケーキですが、こういうのを食べて、フランス菓子ってよく分からない!という方に王道のクレームムースリーヌ、フルーツとお酒の使い方を感じてほしいなあと思います。
さつまいものオペラ(525円)。
さつまいものビスキュイ、クリーム、そしてガナッシュを重ねてオペラ仕立てにしたケーキ。
ちょっとモソッとしたビスキュイといい、ほのぼのとした甘さといい、キレはないのですけど、さつまいもらしいと言えばらしい感じ。
穏やかにまとまっています。
最上段はショコラのヌガー。
キャラメルの濃厚な甘みが全体を覆うように、結構味を支配します。
コーヒーの要素はなかったのかな?
食べた印象としてはオペラとはかなり遠かったように思います。
タルト・サンチャゴ(365円)。
キリスト教の巡礼地のひとつ、サンチャゴ・デ・コンポステラの名物菓子なのだそう。
スペイン産アーモンドの魅力を最大限表現したタルトです。
色が物語る、未だかつて味わったことのないアーモンドの表情。
こんな顔するのね、という感じ。
素朴で、それでいてとてもふくよかな香り、甘い香り。
イルプルの製菓教室は授業料が図抜けて高いのだそうですが、それでも人気があるのも当然だなあと改めて感じました。
これを自分で作れたらもう怖いものなしな気がしますねえ。
また、今年も色々いただきたいと思います。