lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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清澄白河の「il tram」で5月のコース。

チーズのこえさんに続いて、ランチは同じく清澄白河の人気イタリアンil tramさんへ。
人気も人気で、4月はついに予約が取れなかったのでちょっと久しぶりの訪問です。


コックコートのシェフに迎えられてカウンター席へ。
本日もよろしくお願いしますー!


まずは自家製のフォカッチャから。
今回はイタリアの小麦7に対して国産小麦3の割合にしてみたそう。

おお、国産小麦の甘みがほとんど感じられず、ほぼイタリアンな仕上がり。
表面のカリッとしたところを噛むと塩気の効いたオイルが滲んで、抜群に美味しかったです。
塩とオイルも美味しいのを使っているのだろうなあ。


ズッパはグリーンピース
ミルクの泡とローストカシューナッツを散らしてあります。


おや!甘い!
恐らくグリーンピースそのものの甘みで、青っぽさもバランスよく主張してきます。

カシューナッツの油脂感が口に残って、ズッパにコクを加えます。


近く登場予定だという新しいお皿を出していただきました。
ズッパで使う予定ではないそうですが、今回は「お抹茶みたいに見えそうだから」使ってみたそうです(笑)。

お皿が替わるとシェフのインスピレーションも刺激を受けて、メニューにも影響があったりして。
楽しみですね。


前回に続いて写真泣かせのこちらも登場。
台座が付きましたね(笑)。


北海道産モッツァレラ、春人参のピュレ。
今回は黄色ベースの鮮やかな構成。


春人参のピュレは人参のクセがなくて甘さが強め。
徳島産の新人参だそうですが、この人参の特徴なのかもしれません。

今月はモッツァレラも普通だったので、結構軽い印象の1品でした。


後半で登場するアスパラを見せていただきました。
銀座の高級天ぷら屋さんに行くレベルのものを捕まえたのだとか。


富山のホタルイカ、カリフラワーのピュレ、セミドライトマト
冬は牡蠣がありましたが、シェフのこれ系のメニューの食材の組み合わせの意外性が楽しみなのですよね。


なかなかサイズのあるホタルイカです。
わさびでマリネにしてあって、爽やかな香りが抜けます。

目玉が少し歯に当たりましたが、ピンクペッパーの食感と大差なかったりして(笑)。


ドライトマトは甘みのあるもの。
カリフラワーのピュレで全体がクリーム系の料理のようにマイルドにまとまります。

ホタルイカを使った料理としては今まで食べたことのない感じでとても面白かったです。


グリーンアスパラガスの温製 温泉卵 ボッタルガ ペコリーノロマーノ
前回は細身のアスパラだったこともあって、今回はこのボリュームが際立って感じられます。
チーズもサービス気味かな♪


強めの焼き色、アスパラの青っぽい香りに甘さと香ばしさが加わります。
穂先がよく膨らんだつぼみのように整っていますね。
焼く前の写真を見るとはかまもやや膨らんだ三角形になっているのが分かります。

見るからにいいアスパラですねえ。


卵の白身と黄身に、チーズの白とカラスミの黄色。
おろしたてのペコリーノは、ほわほわと口の中をくすぐるようなやわらかさ。


この一体感。

カラスミとチーズと塩気の主張の強い食材の組み合わせですが、卵の寛大さたるや・・・偉大偉大・・・。
濃厚な「ソース」に負けないメインのアスパラガスの生命力に満ち満ちた繊維質の食感も素晴らしかったです。


ランチのメインはパスタ。
今月はマッシュルームのソースにフレッシュマッシュルームのスライス、パスタは手打ちのアニョロッティ。


リコッタチーズを包んだアニョロッティはピエモンテ州の郷土パスタだそう。
以前にいただいた同じくリコッタチーズを包んだ手打ちパスタのカペレッティはエミリアロマーニャ州のもので、形にも違いがあるようです。
プリッと弾けた中からトロッとリコッタ。


キノコ大好きのシェフのキノコ使いにしてはソースの香りは手加減気味、季節に合わせてきたのでしょうか。
フレッシュマッシュルームがたっぷりだったり、レモンの皮で仕上げてあったり、どちらかというとさっぱりしたイメージに寄せてあったのかもしれません。

といってもオイルの使い方は安定のピカイチで、魔法のように深いコクを生み出しています。


デザートは定番のミルクのソルベ、ドリンクはハーブティーでお願いしました。

ちなみにこちらの食後のドリンクにはジンジャーエールという選択肢もあって、これからの季節は大いに誘惑になりそうです(笑)。


この日はお忙しそうだったのでおしゃべりは少なめ(僕基準で)でしたが、シェフの「これから」の話を伺ったりしてたっぷり刺激を受けました。


今月のメニューも、毎日朝から8kgのグリーンピースを剥いたりなかなかストイックなことをなさっているようです。
食べる側からしたら美味しいに越したことはないのですけど。
とはいえお店も来月でオープン3周年を迎えるのだとか。
バランスよく楽もしながら、楽しんで続けていただきたいものです。

今月もありがとうございました!
またお願いします―♪

「お肉も食べればいいのに」というツッコミをシェフを通じて間接的にいただきましたので、次回はディナーコースかな(笑)。

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