4月1日(土)、4月になったら並ぶのも楽になるだろうと高をくくっていましたが、今月も結局なかなかサバイバルな寿司大さんへ。
とはいえ真冬に比べたら随分楽になりましたね。
時間になって無事に店内へ。
今月もよろしくお願いします!
おすすめを教えてもらったり、季節の魚の入荷状況を伺ったり、この日の注文を何となくイメージしていきます。
エイプリルフールだったので、嘘をつかれていないか心配ではありましたけど!
「今日はツマミなしで、握りからいただきますね」
気になる白身をお願いしたところ、その隣にあった白身も勧められたので両方注文。
大半のお客さんが店長おすすめコースを注文されるので、スタートはそちら中心。
僕は大人しくお茶をすすったり、お店のみなさんと近況報告をしながら待ちます。
アラ汁。
冷えた身体、さらにはずっと立っていて棒になった身体に浸み入ります。
今回はキンメっぽい骨がたっぷりで、いいとこに当たった気がしました。
白身2種からスタート。
両方塩で。
マコガレイ。
ちょっとクニッと歯応えがありますが、印象としてはゆるめの食感。
スタートから感じる塩に対して、噛むたび増していく旨みがある点を境に飲み込んでいくような変化。
クロダイ。
さすがに何度かいただいたので、この日はショーケースを見回して「今日はクロダイだ!」と分かりました。
こちらはやや歯応えがあるうえに、脂がジュジュッと浸み出るもの。
味もしっかり濃いめでした。
玉子焼き。
毎回恒例ですが、少し冷めるのを待って味が馴染んでからいただきます。
今回は桜ます、鰹辺りがあるとうれしかったのですが、入荷がないということでしたので、
気持ちを切り替えて、「いつもあるけど逆にあまり頼まないネタ」を意識してみることに。
ホッキ。
「パンッ」と叩いて、うねうねーっと登場。
爽やかな甘みと、磯の香り。
春らしいネタですね。
ぶりは宮崎県から。
2月、3月に続いて「ぶりはそろそろ食べ納め」と説明がありました。
エイプリルフールに"3度目の正直"とは・・・信用なりませんね。
脂はすっかり落ち着きましたが、ジャキッと歯切れよく、ぶりの香りはストレートに感じることができます。
中トロ。
「今日は珍しいのいくね!」と、ここで意図に気付かれました。
全体が脂でほのかに白んだ桜色。
口当たりよく、さらーっと融ける甘い脂。
やはり王道中の王道ですね。
甘鯛かま西京焼き。
この日は握りだけで済ませる予定でしたが、おすすめいただいて面白そうだったのでこちらも。
多分以前はアラ汁に使っていたりした部位を、西京味噌に漬け込んで焼き物で出してくださったのだと思います。
しっかり漬け込まれてはいますが、味噌の味がそれほど強くないのか食べやすい味。
味噌の香りは華やかなものの、脂の乗った部位なので魚の香りも濃厚。
ボリュームも、重すぎずちょうどいい1品でした。
〆は途中でおすすめいただいていたキンメを。
寿司大さん定番の昆布〆です。
ほどよく水分が抜けて、脂が全体をじっとりと馴染ませます。
脂は甘みよりも旨みが強めに出ていて、シャリと合わさるとキンメ特有の香り。
抜群に美味しい1貫でした。
この日はまだまだ冷え込んだ1日でしたが、魚のラインナップはすっかり春めいてきていますね。
また来月が楽しみです♪