lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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「今年はサンマ小さいよね、今日は14入りか…数年前の特大18入りが懐かしいな…」「???」

突然ですが質問です。
 
 
泉から神さまが現れて、
「あなたが落としたのは18入りのサンマですか?14入りのサンマですか?それとも金のサンマですか?」
と聞かれたら何と答えますか?
 
 
今年も8月半ば頃から飲食店やスーパーでサンマをよく見かける季節になりましたね。
 
築地『和食かとう』さんで「13入り」の新サンマ(17/8/26)
 
今シーズンのサンマはとにかく小さい。
価格の高さがあまり話題にならないのも、そもそものサイズが小さいからかもしれません。
 
"日本一高い"との呼び声高い特大の新さんま塩焼きを提供する築地『高はし』さんでも、今年いただいたのは13入り。
 
13入り?
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「〇〇入り」というのは、1箱に何尾入っているかでサンマのサイズが分かるようにした言い回し。
「13入り」ということは1箱に13尾入っていたということを表すわけです。
例えば13入りと14入りがあったら、同じ箱に13尾しか入らない13入りの方が大きなサンマを指すんですね。
 
ここで不思議なのは、特大と言われていた数年前の高はしさんのサンマは「20入り」とか「19入り」、「18入り」と聞いたときなんか衝撃だったのです。
 
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築地『高はし』さんの「19か20入り」の新サンマ(2013/9/21)
 
「サイズに苦戦している」はずの今年「13入り」と聞いてもにわかには信じられない話でして。
 
で、例によってちょっと調べてみました。

箱の大きさが違う

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「13」と書かれているので13入り
 
結論から言うと、然もありなんという話ですが、箱の大きさが違うようです。
 
18入りと言われていたのは4キロ箱。単純な割り算で1尾222グラムの大物だったのですね。
それが今シーズンの13入りは2キロ箱。割り算すると1尾154グラム。要するに今のサンマを4キロ箱で表現するなら26入りということになります。
 
だから冒頭の神さまの質問に戻ると、金のサンマは教訓的に避けるとして、「18入り」を選ぶ方が正解ですね。
より正確に答えたいなら「何キロ箱ですか?」と逆質問で確認するのもよろしいかと思います。

どうして2キロ箱と4キロ箱があるの?

ここからは推測になりますが、2キロ箱と4キロ箱の使い分けについて。
 
 
正直最初は「26入りより13入りと言った方が格好がつくから」商売上言い分けているのかと思ったのですよ。
江戸っ子は見栄っ張りですからね。
 
一方、調べてみると「4キロ箱は重いから」という説も。
「4キロ箱」といっても、4キロのサンマを入れて氷を詰めると合計20キロくらいになるのだそう。
でもダブルスタンダードで14入りと18入りのサイズが逆転するようなややこしい仕組みを採用する理由としては「重いから」というのは弱い気もします。
 
で、僕なりに考えてみたのですが。
例えば4キロ箱しかなかったとしたら… 
僕はしがない小料理屋を営む店主。
毎年サンマの時期は気合いを入れてできるだけ大物を仕入れています。
他のメニューもあるのでサンマは18入りを1箱でちょうど。
やはり人気なのであっという間に売り切れますよ! 
3年後
 
年々サンマのサイズは小さくなる一方で、最近は大きくても26入り。
仕方がないので1箱仕入れますが、26本もあるので売り切るためには他のメニューは減らさないと…
そもそも小さいサンマだから人気も芳しくなく……

 

つまり4キロ箱しかない場合、大きいサンマが獲れないと最小単位が26とか28になってしまって、商売がしづらくなるのだと思うのですよね。

 

最終単位を15尾前後にして、適量の取引を行いやすくするための工夫なのではないかなと。
 
そんな風に考えましたが、いかがでしょうか。
だとしたら、これからは2キロ箱が主流になってくるのかもしれませんね。
 
最後に〇〇入りと1尾当たりの重さの目安を紹介しておきますね。
しがない小料理屋を始める際にご参照いただければ幸甚でございます。
 
【4キロ箱】
23入り:174グラム
22入り:182グラム
21入り:190グラム
20入り:200グラム
19入り:211グラム
18入り:222グラム
 
【2キロ箱】
14入り:143グラム
13入り:154グラム

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