1度帰宅してお昼前に再び出陣。
8月28日にオープンしたばかりの「ペリカンカフェ」さんへ。
浅草の老舗パン店「パンのペリカン」さんのカフェ業態ということで話題になっていますね。
11時半オープンで僕がお店に到着したのは12時前。
店内はもちろん満席。
「すでに3組待ちなのでこのままお待ちになるか、名前とお電話番号をいただいて空き次第ご連絡させていただくか、どちらにしますか?」
とのこと。
さすが人気店、「今日はやめておきます」という選択肢はありません。
「30~40分で空くと思う」とのことでしたが、結局1時間強待ちました。
まだオープン間もないので読み切れていないということかと思いますが、想定よりゆっくり過ごされる方が多いということでしょうねえ。
フードメニューはこちら。
トースト、サンドのほか、スープ、サラダにシチューまであります。
ドリンクメニューも念のため。
ワインもありますね。
ビールは土地柄(?)、アサヒ。
お店のロゴ入り木のスプーン。
まずは「本日のスープ」(430円)を注文してみました。
黒板で気になったこの日のスープは「マッシュルームとポルチーニ」。
まず第一に申し上げておきたいのは、マグカップ型の容器に、反りも窪みも浅い木の匙は非常に相性が悪いということ。
これは改善の余地ありですねえ。
肝心のお味はというと、最初はとても薄味かと思ったのですけど、食べ進めるにつけ大分しっかりした味になってきたので、沈殿していただけかもしれません。
キノコの香りは、マッシュルームの主張が前面に。
この手のスープだとポルチーニ風の香料をいやらしく効かせていることが多い気がしますが、こちらはポルチーニらしい香りはほとんど感じませんでした。
ストレートにマッシュルームのスープとしてしまえばよかった気さえします。
オムレツサンド(650円)。
ペリカンさんの角食は2サイズありますが、恐らく使われているのは小さい方(1斤、または2斤として売られているもの)。
オムレツのわきにはケチャップと、たっぷりめのバターかな。
サンドしてから耳を落としているので、端正な佇まいになりますね。
オムレツは塩気控えめ、卵の味も弱い分、ミルクと油の味がじんわりと。
生クリームも使っているかもしれません。
ペリカンさんのパンはそれほど味が強くないので、パンの味を活かそうとするとこういう味付けを押さえたバランスになりますね。
特筆すべきはパンの鮮度。
「焼きたて熱々」とはいきませんが、食感からしてかなりいい状態を保っているように感じました。
輸送時間がほとんどかからなくて、提供まで適切な状態で保管できるのかもしれません。
北米系の粉って味も食感も悪くなるのが早いイメージなので、その分も含めてこちらは好印象でした。
小豆トースト(480円)。
追加でお願いしたら店員さんにかなり驚かれました。
そんなにすごいボリュームのが出てくるのかとビクビクして待っていたら、こちらも1斤サイズの小振りなパン。
お店の内装もそうなのですが、レトロでモダンな雰囲気のお皿を揃えていらっしゃるようですね。
外国からのお客さんなんかに喜ばれそう。
話題の炭火焼トーストにX字に包丁を入れて、上には小豆、バター、ハチミツ。
国産100%だというバター。
ホイップしてあるのか、軽い口当たり。
空気に触れている時間が長かったような、味の抜けた感じが気になりました。
小豆はほの温かかったものの、トーストはなぜか「ぬくぬく」程度。
炭火だと難しいのでしょうか?
水分が抜けていたようなので、保温性が落ちていたのもあるかもしれません。
トーストではバターがなかなか融けてくれないので、小豆で一旦融かしてからトーストと合わせるスタイルでいただくことに。
「炭火焼き」と聞くだけで何かいいもののように聞こえてしまいますが、炭火って確かに最高温度は高いのですけど、かなり仕上がりにムラが出るのですよね。
バーベキューとかをイメージしていただけると分かると思いますが、よく焼けるところと全然焼けないところとありますよね。
ずっと網の上にあるけどなかなか焼けなくて、焼き色が着いたころには水分が抜けてカスッカスになっていた、みたいな経験はよくあるのではないかと思いますが。
今回まさにそんな感じ。
サンドでいただいたパンと比べて、明らかに食感、香りともに劣っていました。
トーストに関しては、分厚くカットしてトースターで適切に火を入れているどこぞのカフェに行って食べた方がよさそうです。
といいつつ、ここまで見ていただけたらお分かりかもしれませんがこの小豆トースト。
やたら写真映えするのですよね(笑)。
そちら方面にご興味の強い方は挑戦してみるのもよろしいかもしれません。
というわけで以上をまとめますと、
トーストしていないパンを食べられるメニューを頼んだ方がよさそう。
SNS映えするメニューはありそう。
です。
オープン間もないこともあって、店員さんはバタつきながらも奮闘していらっしゃって、丁寧な接客をしていただけたと思います。
カジュアルな店内は気軽に利用しやすいお店ですが、人気は出てきそうな気もするので軽い気持ちで訪問したい方は今のうちに行ってみるのが吉かもしれません。
ごちそうさまでした。