江古田から散歩して茗荷谷へ。
長距離を歩いても汗をかかない季節になってきて助かっています。
というわけで3週連続茗荷谷のお菓子調進処「一幸庵」さんへ。
栗蒸し羊羹(400円)。
季節のお菓子から。
コリッとしてネットリな栗は、香りも骨太。
松風の生地は醤油を使っているそうで、黒糖のようなコクの強い甘み。
「栗蒸し羊羹」として考えると松風の印象が立ちすぎている気がしましたが、この独特の風味が軸になるお菓子と考えるといい味だったと思います。
季節のお菓子恒例?の一筆。
念のため書き起こしておきますね。
山粧(よそお)う頃、山の幸を求めて栗拾い、きのこ狩り。それとも里で山土産(やまつと)の便りを待ちますか。栗は縄文の昔より今日に至るまで洋の東西を問わず果子(木の実、草の実)の王様です。栗蒸し羊羹・栗金団・栗饅頭・栗羊羹・マロングラッセ・モンブラン・栗甘納豆・甘栗などなど。縄文の栗は驚くことに採培種(※)だそうです。今我々が食べている栗とDNAが極めて近いのだそうです。一幸庵ではじっくりと蜜煮にした栗を蒸羊羹にたっぷりと混ぜ、その上に松風を載せ三時間かけて蒸し上げます。一幸庵の秋の妙味をお楽しみください。※「栽培種」?
モンブランを食べ比べの対象にしていた関係で栗はよく食べていたつもりでしたが、特別「栗好き」ではないので改めて考えると栗菓子ってあまり食べていないことに気が付きました。
栗が最も活きるお菓子って何でしょうね。
季節の限られたものですし、シーズンのうちに色々挑戦してみるのも面白そうです。
栗ふくませ(230円)。
こちらはお土産に使えそうなので試しにひとつ購入。
一幸庵さんのお菓子はどれもお土産に使いたい美味しさなのですが、上生菓子系は「その日のうちにお召し上がりください」なのでなかなか人に渡すタイミングが限られるのですよね。
賞味期限は2週間ということで日保ちヨシ!
つるりとして照りのある見た目ヨシ!
小粒ですがなかなかにズッシリと重みがあります。
薄皮で包んだ大粒の蜜煮の栗。
カシュッと詰まった生地とポックリ軽やかな栗の食感。
味は悪くはないものの、一幸庵さんのお菓子のレベルで考えると突き抜けるほどのものはなかったかと。
お土産でひとに渡して一幸庵さんの素晴らしさを伝えようと思ったら、やや不足があるかもしれません。
パンなんかも結構近いところがありますけど、お土産で使うにはなかなか物を選ぶ必要があるジャンルですね。
「今日中に食べてね」と渡して差し支えないシーンがあればぜひ上生菓子をお土産に使ってみたいものですが、そういう風に渡されるお土産ってまあまあ迷惑だったりするのですよねえ(^^;)