もう1軒くらいどこか…と物色していると、門跡通りで気になっていたお店に1席だけ空きがあったのですかさず滑り込み。
まぐろどんぶり瀬川。
8時開店で、週末などは行列の絶えない人気店なのでなかなかお邪魔する機会を作れずにいたのですよね。
売り切れ次第仕込み直して10時に再度オープンしている、ような気がします。
店員さんは女性お2人で、淡々と営業。
門跡通りにありがちな呼び込みなどはせず、カラッとした佇まいが素敵です。
メニューもシンプルにまぐろどんぶり(900円)と限定今だけどんぶり(1600円)のみ。
聞くところによるとどちらもシンプルな漬け丼、マグロが赤身か中トロかの違いのようです。
今回は評判のいいまぐろどんぶりの方をお願いしました。
下から酢飯、その上に海苔を敷き詰めて、まぐろ赤身の漬け、トップに大葉、わさび、ガリ。
1杯1杯、手際よく、丁寧にお母さんが作り上げてくださいました。
シンプルイズベスト。
清潔感ある白木のカウンター上で、よりまぐろが映えています。
噂に聞いていたイメージから言うと、まぐろの赤みはそれほど鮮やかではありませんでした。
正直見た目は「パサッとしていそう…」と思って最初の1切れをいただいたのですが
、これが不思議。
サクッとして脂乗りもよく、漬けの味もしっかり乗っかってくる。
まぐろの質に頼ったわけでも、漬け込みに頼ったわけでもなく、
「ちょうどいいまぐろをちょうどよく漬けにしてある」
という印象なのですよね。
さらにまたこの薬味が"3種の神器"と言っても過言ではない神懸った活躍ぶり。
この3種を選び、この量乗せた方は名伯楽ですね。
まぐろを1枚口に放り込んだところへ、海苔がムチッと貼りついた酢飯をかっ込み、鼻息の荒くなったところへ薬味が香る。
漬けまぐろの美味しさたるやこうである、というのを正攻法でぶちつつ、1杯のどんぶりとしての完成度も抜かりない。
今度から「築地でおすすめ」を聞かれたら、ぜひ候補に足したい1品となりました。
ごちそうさまでした!