1月5日(金)、年が明けこの日は新年最初の開市日です。
個人的には大みそかから4日まで働いていたので、新年最初のお休みということで目もギラギラさせながら寿司大さんへ。
さすがに行列の延びもなかなかのものでしたが、無事に1巡目に入ることができました。
寒さに震える喉に力を込めて元気よく新年のご挨拶。
かわはぎと白身は揃わなかったと説明を受けて、逆にそんなに揃うものかと驚きながらショーケースを眺めます。
玉子は半分にカットされての提供。
カットしない方が冷めにくく、カットした方が食べやすい、といったところで好みが分かれるでしょうか。
僕は冷ましてからいただくことにしているので、カットしてある方がやや好みです。
奥で玉子を冷ましているのが見えますが、僕は既にすっかり冷えているので早めのアラ汁がありがたいです。
鰆のカマ周りかな?皮目がとろり。
まずは鱈白子を焼きで。
舌をプリッと跳ね返すボイルに比べて、水分が飛んでぺとっと張り付くような質感。
塩気をバシバシ効かせている割に、甘みより旨みが印象に残りますね。
今回は王道を攻めることにいたしまし、握り1貫目は鰤。
先日氷見も寒ブリ宣言が出たようですが、ここ数年価格が右肩上がりでだいぶ厳しくなっているよう。
というわけで最近は佐渡か北海道が多かったかと思いますが、この日は境港。
食感が緩めだったのは漁港の違いなのか、年末年始というイレギュラーな仕入れからなのか。
脂が全体に回っていて、ゆるりと舌に融け込むような食感。
ネギがちゃきちゃき。
、
鯖は三陸。
朝仕込んだのではないかと思うのですが、血合いがとても鮮やかな鯖でした(写真は煮切りを塗った後)。
こちらはほどほどの脂。
金目昆布締め。
当日仕込みというわけにもいかなさそうなので、初日は厳しいと予想していましたがしっかり用意されていました。
塩をして表面が緩くなったところへ昆布の旨みと香り。
昆布締めは食感だけでなく、味の組み合わせの意味でもシャリをしっかり捉えてくれる気がします。
鰆の皮の付いたところを炙りで。
結構火が入っていて、重みの出た脂がシャリによく絡んでいました。
香ばしさ、というのもお寿司をいただく中で適度に挟むと、生モノと互いに良さを引き立て合いますねえ。
最後の握りは、珍しく中とろ。
素晴らしい脂乗り、確かな食感と速やかな口どけ。
そろそろ初競りのまぐろの値段が決まったかなあと思い浮かべながらいただきました。
煮穴子炙り。
本当は最初に注文したのですが、何やかや、何やかやあって1番最後に(笑)。
焼き穴子は注文できるタイミングが限られているのですが、煮穴子炙りは序盤に注文さえすれば大抵受けてもらえるのですよね。
この日は焼き穴子もイケそうでしたが、個人的にはとろとろの脂乗りを堪能できるこちらが好み。
キュウリと合わせながらいただきました。
というわけで恐らく正真正銘の築地ラストイヤーが始まって今いました多分。
今後はどのお店の、どのメニューもカウントダウンみたいなことになってしまいそうで寂しい限りですが、思いっきり楽しんでいこうと思います。