東横線沿線ということで、帰りしな代官山で下車してイル・プルー・シュル・ラ・セーヌさんへ。
本当はギャレットに興味があったのですけど、残念ながら売り切れていたので生菓子だけ購入。
フレーズィエ(620円)。
ビスキュイ・ダマンドの間にクレーム・ムースリーヌ、苺のリキュールでマリネした苺。
茂右衛門さんに続いて、こちらでもシーズン中に伺うことができました。
ムースリーヌはバターっ気が結構感じられて、濃厚なコク。
その分苺の香りをよりみずみずしく感じることができました。
ビスキュイダマンドはもっちりした質感、少しドライな感覚も。
アーモンドダイスの食感もアクセントになっていました。
全体にメリハリの効いた食感が印象的なフレーズィエでしたね。
暖かい栗のお菓子(620円)。
グラニテをかけたチョコレート入りビスキュイ・ジョコンド、栗とチョコレートのバタームース、ラム酒香る栗のガルニチュール。
イルプルさんらしいネーミングですね。
「温かい」ではなく「暖かい」、卵やバターの旨み、砂糖の甘みなんかが組み合わさったような味を指している表現ではないかと思います。
フレーズィエと同じくアーモンドの生地ですが、こちらはジョコンド。
ダクワーズのイメージに近いと思いました。
全体にショコラとラム酒の香りが軸。
栗の食感がアクセントになっていて、噛み砕いた瞬間一瞬香りが途切れたかと思うとそこへまた香りが広がっていくような。
そんなリズム感のある構成でした。
タルトゥ・ピニョン(420円)。
タルトも1つ、中はクレームフランジパーヌ、ラムレーズン、上に松の実。
ピニョンは松の実のことですね。
食べる前は正直イルプルさんの素朴な味わいのタルト・クリームの中にあっては、ラムレーズンは浮いてしまうのではないかと懸念。
そのバランスのいびつさが、クレームをフランジパーヌにすることでジャストなバランスになっていました。
ちょっとヒリッと辛みにも近い、山椒のような松の実の香りも独特でした。
安定の完成度、大満足させていただきました。
ギャレットはまだ続いているのかな?シーズン中に伺う機会を改めて作れるといいのですけど!