前日に続いてこの日も高はしさんへ。
実は訳あって前日食べ逃したメニューがあったのですよ。
それだけ、というには軽すぎるメニューだったのでもう一品。
平目昆布締(2500円)。
前日は平目刺身で出ていましたが、この日は昆布締めに。
白身のきらめきに、昆布締めの熟成がかった飴色。
一般的に良しとされる薄さからすると3か4倍はありそうな刺身の引き方ですが、これがもっちりして少しねっとり、昆布の香りの乗った脂が舌にそっと残って爽やかで力強い味わいですねえ。
旨みがかなり強いので、添えられたライムでさらりと流すのも良し。
たらの酒蒸しにレモンを搾るのに印象が近かったかもしれません。
さて、この日のお目当ては実は平目ではございませんでしてね。
菜の花おひたし(煮浸し・からしあえ)(500円)。
前日提供が予定されていたこちらの1品が、この日にスライドになっていたのですよ。
青々とした、季節の菜の花をシンプルに。
火入れが深めなのか、出汁に入っている時間によるものか、質感は比較的緩め。
独特の春の香りは飛ぶことなく、苦みをじわじわと感じさせます。
菜の花と辛子の組み合わせは鉄板も鉄板なので、もはや条件反射のように欲してしまうというか、なくてはならないような気さえしますよね。
春の訪れを間近なものとして感じられるような、爽やかな2品でした。
ごちそうさまでした!