築地からはるばる移動してきたのは、小田急線沿線の喜多見。
最近地味に継続しているインド料理欲を満たしましょう。
実は先日訪問しかけましたが、臨時休業で涙を飲んだのですよね。
ジビエとカレーのお店 beet eat。
お店は左の階段を降りた突き当たり。
満席だったので少しだけ店前で待ちました。
ハンターでもある女性の店主さんはもともとマクロビオティックインストラクターとして活動されていたようで、経験の積み重ねと組み合わせが面白いところに昇華されていらっしゃいますね。
ランチは日替わりの3種のカレーから選ぶスタイル、僕は3種類(2000円)と、オプションで付けられる鹿肉のキーマを注文。
店内の黒板メニューには記載がありませんでしたが、しっかりミールスのスタイルになっていました。
色が多くてワクワクするプレートですね。
ポークキーマ。
香り豊かなたっぷりのオイルに、ブリッブリ粗挽きのポークが沈んでいます。
クローブの香りがやんちゃな印象ですが、スパイス感はそれほど強くはないかも。
豆腐とインゲンのカレー。
ミルクは豆乳を使っているのかな?
豆腐は水分を抜いているでしょうか。
パニールに近い存在になりますね。
極々マイルドな味わい。
かきのカレー。
トマトベースで、トマトの甘みを感じます。
かきのお出汁も深~く出ていますね。
言い方が悪いかもしれませんが、カレーっぽくなく、かきの味わいが強く出たトマトスープという感じでした。
ラッサムは穏やかな酸味で、ミネストローネにも近いかも。
サンバルは少し酸味。
副菜は紫玉ねぎ、しめじ、小松菜。
それぞれの特徴はあまりない気がしましたが、カレーやライスと混ぜ込むアイテムとしてはなかなか優秀。
食事の楽しさは間違いなくアップさせてくれました。
そしてオプションの鹿肉のキーマ。
これは半ッッ端なく美味しかったです。
牛そぼろっぽくもあるのですが、豚の脂のような甘みもあり。
鹿肉の脂がライスに絡むと、もう止まりませんでした。
お米好きな方ならライスがいくらあっても足りなくなりそうです。
鹿の角に見送られてお店を後にします。
「ジビエ」というと特殊な味を想像してしまいそうですが、お肉の味わいとしては牛と豚の延長線上、組み合わせで説明できる範疇のようなイメージ。
なので食べやすくはあるのですけど、その味わいは"超"の付く上質なもので、食べ始めから終わりまで旨みの激流に圧倒されました。
インド料理のスタイルではありますが、スパイスはあまり強くないのでその方面で期待しすぎると物足りなさを感じる方もいらっしゃるかも。
あくまでもジビエを美味しく食べるお店として考えるとドンピシャだと思います。
"マクロビオティック"というものに関してはあまり深く存じ上げず、今回訪問に当たって調べてみてもピンとこず(「肉は食べない」と説明されていたりして…)。
ただ、いただいての感想として「こういうことかな」と思ったのは、ひとつひとつの食材のもつ味わいをそれぞれ余すところなく丁寧に引き出しているということ。
無駄のない食材の使い方をされていて、自然な旨みというのが身体に浸み込むように感じることができました。
ポークと鹿肉のキーマがそれぞれ大変美味しかったです。
お肉の調理がお上手ということでしょうか。
また伺うのが楽しみです。