中途半端な時間になってしまいましたが、ちょっと甘いものでもいただこうかとふらふら散歩。
やってきたのは代々木八幡の「ル・シァレ」さん。
店内は結構埋まっていましたが、大きめのテーブルで相席アリなので待つことなく案内していただけました。
こちらのお店は天然酵母パンで人気の「ル・ヴァン」さん併設のカフェ。
店内は細い通路でつながっていて、カフェメニューだけでなくル・ヴァンさんのパンなどもイートインできます。
特に目当てはなかったので、パン屋さんの方で目に付いたものをイートインでお願いしてみました。
店内も、座席から見える形になっている厨房も、山小屋のような雰囲気のあるつくり。
キウイパイ。
サクサクッと出て来ました、パイだけに。
コーヒーは数種類ある中から「粗挽きコーヒー」というものをチョイス。
豆としてはグァテマラだそうです。
キウイパイはパン屋さんらしいタイプのパイ生地にキウイのコンフィチュールを乗せて焼き上げたもの。
薄手ですが、みちみちに詰まってずっしり重さがあるのがル・ヴァンさんらしい1品です。
コンフィチュールは、少し酸味も残っていますが、基本的には強い甘みが前面に出ています。
種が弾ける感覚で、思い出したようにキウイの香りを脳が捉えます。
生地は全粒粉でしょうか。
サクサクかつ、ミチミチかつ、モチモチ。
ル・ヴァンさんのクロワッサンの生地と近いか、もしかしたら同じものではないかという気がします。
"山小屋"ながらカップはお上品。
このちぐはぐな感じが、ハイセンスながらもリラックスできるお店の雰囲気を演出しています。
コーヒーは苦みが先行して、コクもなくはないものの前線での主張は控えめ。
表層近い感じの味わいが主で、旨みとか甘みのように味の中心を形づくる風味には物足りなさを感じました。
ただ、パイの甘み、酸味、それから生地のマットな穀物の香りに欠けた部分を補足されて、コーヒーの味が落ち着きました。
生地の味がそもそも好みなので、そのバイアスもあるかもしれませんがパイ、パイとコーヒーの組み合わせは結構好みでした。
また他のパイでも試してみたいです。