季節の定番が登場したと聞いて高はしさんへ。
何でも「閉店すると聞いてびっくりして来ちゃいました」というお客さんがいらっしゃったのだとか。
3代目はそれを聞いてもっとびっくりしたそうです。
まずは季節らしい水なすを。
大阪・泉州のものだそう。
カットしただけのシンプルな提供です。
外から内にかけて、色合いが素晴らしいですね。
シュクッと乾いた食感ですが、驚くほどにジューシー。
そして、はっきり甘いのですよね。
水なすの良さを初めて理解できた気がします。
とてもいい味わいでした。
鮎塩焼(1200円)。
高はしさんではこの時期恒例。
養殖ですが、季節が進むごとに大物になっていく感じも楽しめるのですよね。
出始めということで、まだやや細身でしょうか。
レモンも付きますが、鮎と言えばやっぱり…、
たで酢!
たでをのばした、鮮やかな緑が特徴の酢ですね。
個人的には酸味の強さや苦みなんかを感じるくらいなのですが、一応辛みがあるとされているようです。
皮目の焦げとメリハリのある白身。
脂もちゃんと感じられて、しっとりした舌触り。
旨み、香りも力強いですね。
味わいの太い身を、サッとたで酢にくぐらせてさっぱりと。
個人的に醤油とかソースとか「何かを付けて食べる」ということをあまりしないで、たいてい「そのまま食べる」のが好きなのですが、鮎だけはたで酢を使いたくなってしまうのですよね。
鮎の中の野菜的な香りが中和されて、旨みの強いところの香りが引き立ってよかったです。
ごちそう様でした!