続いて高はしさんへ。
季節がめまぐるしく変化する今日この頃、お魚のラインナップも目が離せないことになっていますが、この日も目玉が目白押し。
中でも注文したのは、高はしさんでは未食だった魚の塩焼きメニュー。
そう珍しいメニューではなく、年に何度かは必ず出ていたメニューだったのですけど、何となく食べ逃していたのですよね。
塩焼きは前週に続いて、ということになってしまいましたね。
まずはほうれん草のおひたし(400円)。
高はしさんのおひたしの特徴は、しっりめに火が入っていることと、それでいて味も色も濃く出ていること。
「抜けていない」ではなく、むしろ出てきているように感じるのですよね。
「パッと出る料理ありますか?」の常連たる、一般的にイメージされるであろう"おひたし"とは一線を画す、ちゃんと仕事された1品に仕上がっていました。
大変興味深かったです。
えぼだい塩焼(2000円)。
エラの後ろにある斑紋が、お灸の痕である「疣生(いぼお)」が名前の由来だそう。
焼いてあると分かりづらいですが、小顔でおでこが出て、ちょっとアンバランスなビジュアルに愛嬌のあるお魚ですよね。
高はしさんらしいこの焦げっぷり。
水っぽさをなくてして旨みをギューッと凝縮させるのが、3代目のスタイルのようなのですよね。
確かにこの辺りはしっかり水分が抜けているのが分かります。
さらに掘り下げて味わってみると…
ジューシーしっとり、それで個性ある濃厚な香り。
イメージしていたより、ずっと「エボダイ」らしい香りのある魚だなあと認識を改めました。
そういう意味では、高はしさんの焼き方が合っていた、ということでもあるのかもしれません。
骨までムシャムシャ完食。
高はしさんでは煮付けをいただく機会の方が多いですが、こうしてたまには塩焼きも頼んで色んな魚を味わうことができたら、と思います。
ごちそう様でした!