7月6日(金)、降りしきる雨の中、築地に到着しましたがその後から雨脚がすごいことに。
いつもは1巡目の13人は、日本人と海外の方が平均して半々くらいのバランスなのですが、この日は3:10。
天気の悪い日は、都心にホテルを取っている観光客の方が多くなりがちな傾向があるのですよね。
時間になって店内へ。
僕の隣りも海外のお客さんだったのですけど、立ち上がって身を乗り出してつけ場の動画を撮り始めて、結構頻繁に頭の上に腕があるのには困りました。
「寿司大は海外の方が多い」と言うと嫌がる方も結構いて、今まで不思議だったのですけど、この日初めてそう思われる意味が垣間見えた気がします。
まあ心から楽しんでいらっしゃるようで微笑ましかったのですけど。
海外の方が珍しがるこの「手元が丸見え」というお寿司の演出。
エンターテインメント性はもちろんですが、清潔感や清廉さみたいな意味合いもあります。
つけ場を動画で撮られるのはさすがに拒否しても良さそうなものですが、嫌な顔一つせず「どうぞどうぞ楽しんで」というのが寿司大さんらしいスタンスで気持ちいいなあとも思います。
本音ではどう思っていらっしゃるか分かりませんけど(笑)。
まずはツマミで鰯をいただきます。
小振りではありますが鰯1尾分。
鰯の時期とされる梅雨は、今年はご存知のように大変短く。
あったかどうかも分からないような次第で。
魚の旬というと、脂の乗りもそうですが、漁獲量ということで言えば海水温によって漁場が大きく変化しますから、これだけ毎年「異常気象」だなんだということになると常識とされるところが変わってくるかもしれませんね。
ほどほどの脂乗りですっきり上品な食べ口。
ねぎと生姜のたっぷり入ったお醤油でいただきます。
出来たてホカホカの玉子焼き。
冷めてからの方が味が落ち着くと思っているので、しばらく置いてから食べ始めます。
両隣の海外のお客さんからも訝しむ"冷ややかな"視線をいただきました。
ごっつぁんです。
サービスのアラ汁。
さて、握りに入りますが、最初の1貫を決めあぐねていると「あるよ」と教えていただいた季節外れのネタを注文。
ぶり。
思わず聞き返しましたが、この時期に使われるのは珍しいと思います。
通年モノはあるものの「冬の魚」のイメージと、暑い時期は虫が付きやすいということで夏場は人気がないようですね。
寿司大さんがわざわざ使われるくらいですから、安心クオリティー。
ジャキジャキとした歯応えに、弾ける脂、夏でもたまらない鰤ぶりでした。
鯵。
脂は少ないもの、ここまで大振りだとそれだけで舌触りが良くなるように感じられますね。
いつもと方向性が違いましたが、締まった味わいの魅力的な鯵でした。
「さごちもいいよ!」と言われて注文。
鰆の子どもですね。
脂は控えめで、炙った皮目の香ばしさがメイン。
春子。
今回はわさび醤油で。
想像したより厚みがあって、もっちもち。
ちなみに「かすご」では変換できないので「はるこ」と打って変換します。
魚以外も、と思って北寄貝。
パチンと叩かれて、ウネウネ動いた状態で提供されます。
今回は甘みより旨み。
最後に白いかをお願いすると「イカウニにする?」とご提案いただいたので、そちらをお願いしました。
厚みがあってキュキュッと強い歯応えのイカに、ウニが強い香り。
噛んでいるうちに海苔とシャリも主張がありますね。
正直に言えばシンプルにいただく方が好みではありましたが、面白いのをいただけて素直に楽しめました。
今月も大満足でした。
次回も夏らしいメニューをいただきたいと思います。
「イカお願いします!」
— 65 (@lockandgo65) 2018年7月5日
「イカウニにする?」
「そんなの出来るんですか?」
「頼まれれば何でもやるよ!」
「如何様にも?」
at 寿司大(築地) pic.twitter.com/2iUSuM68w4