7月20日(金)、土用の丑の日だったこの日。
うなぎを食べるのが一般的のような風潮がありますが、「う」のつくものを食べて精力を付けましょう、ということでいいようですから何を食べたものかと考えていたのですよ。
それが米花さんに入ると、
「65くんもうなぎ食べるか?」
はい、いただきます!
ということで、僕の丑の日は急展開を迎えることに。
さっそく肝吸いが登場。
米花さんの、煮物をはじめとしたお料理がどれも美味しいのは丁寧にとったお出汁が美味しいから。
そして美味しく丁寧にお出汁をとるのは、この肝吸いがあるからなのですよね。
お味噌汁とは違う、お出汁がストレートにものをいうお吸物を毎日用意しているうなぎ屋さんならではのこと。
そしてメインのうな重(3500円)が登場。
いつまでもあると思うな親と炭火焼き、ということで、豊洲では使えなくなる炭火で焼いた米花さんのうなぎをいただけるのは今のうちなのですよね。
米花さんではもちろん最高級メニューですが、利益は1番小さいのだそう。
この日はイチ推しにしていらっしゃったわけですが、決して儲けに走ったのではないのですよね。
ではなぜうなぎを出すのか。
それはJさんが朗らかに語った言葉から。
「今日はうなぎね!高くなってっけど、築地で最後なんだから!『築地に変なオヤジがいた』って、思い出して欲しいからさ。馴染みのお客さんには食べてもらいたいんだ!」
正直注文してしまったことに後ろめたさは感じていましたが、この言葉で後悔はなくなりました。
何度この日を朝からやり直しても、同じことをするだろうなあと。
厚みのあるうなぎは、よく脂を落としてなおトロッと。
キリッと醤油っ気の印象的なタレといい「これこれ」という王道のうなぎでした。
肝は巨大なサイズで3つ。
どれもプリッとハリがありました。
ちなみに言い訳めいたことを最後に言うと、専門家の方も「うなぎを食べるな」と言っているわけではなかったりするのですよね(にしてもこの日に食べるのは良くないのですけど)。
まずは現状の認識を浸透させることから始めなくては、ということで、うなぎをめぐる現状について専門家の方が書かれた記事をご紹介して、本日の〆とさせていただきます。
俺は、ウナギを食べること自体を否定しません。しかし、大量消費システムに乗せ続けられる状態ではないので、コンビニ、スーパー、牛丼屋などでの販売には否定的な意見を持っています。また、丑の日に消費が集中することで、ロスが増えるので、一年を通して、分散消費すべきと考えます。
— 勝川 俊雄 (@katukawa) 2018年7月19日