買い物を終えて6号館を眺めると、ほんのつかの間天房さん、八千代さん、小田保さんと待ち0人という奇跡のようなタイミングに居合わせてしまいました。
面食らった瞬間にそろりそろりと行列ができ始めそうでしたので、悩むこともできず「ええいっ」と小田保さんへ…、と思ったら結局4人待ちになって、20分ほど待ちました。
もちろん注文も決まっていませんでしたが、ホワイトボードを見たら2品気になるメニューがあって、「少し迷って」オーダーを決定。
築地に通い始めて覚えたのは「迷ったら両方」の合言葉。
サンマフライ。
想像していたよりボリュームがあったのでおののきましたが、嬉しい悲鳴。
3枚に下ろした身を半身ずつ揚げて、半分にカット。
秋刀魚の脂の香りが漂ってきます。
「焼き」よりも香りがこもっているので、より濃厚に感じられた気がします。
皮目、皮下の脂、血合いととろっとろな層が厚いですね。
脂の香りが、小田保さんの優しい揚げの油に呑まれることなく、しっかり個性を主張しています。
タルタルも心していただきます。
まあこちら何かはもともと毎回仕上がりは違いましたし、豊洲にいってもそんなところではないかという気がしますけどね。
サバフライ。
サンマが大きかったのでどうしようとか思いましたが、サバはほどほどのサイズ感で安心しました。
厚みがあることもあってか、こちらの衣の方が揚げを深めにしてあるように見受けられます。
そしてこちらも断面から、温度感とともにサバの香りが立ち上ります。
中心部の火入れは浅めで、酸味っぽい青魚の香りがきゅんとでていました。
こうして食べ比べると、青魚って皮目の質感、風味にも個性が立ちますね。
無計画に飛び込んでしまいましたが、さすがの安定感で大満足でした。
築地では、最終日の6日まで営業されるのかまだ検討中ということで、僕は移転前にまた伺えるかもまだ無計画ですが、また飛び込めるときに飛び込もうと考えつつごちそう様でした!