というわけで夜は2度目の訪問になる「カルパシ」さんへ。
前回と同じカウンターの席へ。
調理の様子が見やすい位置なのでありがたいです。
この日のスターターは、モモ。
ネパール式スパイシー餃子。
なかなかのボリュームでふたつ。
このソースが独特なのですけど、胡麻なのでしょうか。
香ばしさとコッテリした油脂分とを感じるのですが、一方でシャープな辛みもあるのですよね。
前回の「おでん」に続いて、今回もいきなりガツンとやられました。
文旦ラッシー。
文旦はあまりよりも素朴な香りが印象的なので、想像しただけでラッシーに合うのは間違いないと思いましたが、やはりこれはドンピシャでしたねえ。
まだ2回目で偉そうなことは言えませんが、こちらはただの「フレーバーを付けたラッシー」というのではなく、ラッシーにすることでフルーツ自体の味のバランスなんかが見えてくるような仕上がりに思うのですよね。
メインの味が緻密だからということもあるかもしれません。
メインはダルバート。
メニューの説明によると、
ネパールを代表する家庭料理の定食。
ダールをバートにぶっかけ、それぞれを混ぜてお召し上がりください。
とのこと。
「バート」というのは米飯のことのようです。
このセッティング感がテンション上がりますよねえ。
どこからいただきましょう。
マスコダール。
ケツル小豆のスープ。
ケツル小豆というのはちょっと存じ上げなかったのですが、慣れ親しんだ小豆の香りを感じたように思います。
素朴に収まらないビシビシ効いた塩気で、ライスと合わせるとお赤飯みたいなイメージに。
ビーフ・コ・タルカリ。
大根と椎茸が入っていて、コラーゲン質を感じる牛肉と合わせて煮込みを彷彿とさせます。
マチャ・コ・ジョール。
アジョワンを使った鮭のフィッシュカリー。
アジョワンって個人的に椎茸の香りに近い香りがするスパイスだと思っているのですけど、他のスパイスとは違う旨みが出ていたのはそれではないかと思います。
酸を感じるさらっとしたスープだからか、喉にスルッと流れ込んで何度かせき込みました。
アルタマ・コ・タルカリ。
根菜と発酵タケノコのスパイス煮込み。
絶対どこかで経験のある香りがする…!!と思って食べ進めていましたが、ご主人が常連さんに「発酵タケノコはメンマみたいなもの」とお話しされているのが聞こえて、それだあ!!!ととても納得がいきました。
サグ・ブテコ(青菜の炒めもの)、クルサニ・コ・アツァール(青唐辛子の漬物)他。
青菜は、スパイスより青菜の香り推しな感じに意外性がありました。
食べ終えたところを確認されて、サッとデザートが登場。
ピンクソルティ・キャラメルアイス。
茶色ですが、どことなくピンクを感じる不思議な色味。
食べてちょっと衝撃を受けるほどの塩気。
仕上げに塩を振ってあるからなのでしょうかね。
塩気がガツンときたあとに、うねるようなキャラメルのコク、風味。
これだけをアイス屋さんでカップ一杯いただきたくなる、クセになるアイスでした。
食感とか、味のバランスとしても荒さは感じるのですけど、パワーですべてを持っていかれた感。
とても美味しかったです。
いやいや、やっぱりとても面白いお店ですねえ。
予約のハードルが高いのが玉に瑕なくらいで、非の打ちどころが微塵もありませんでした。
ごちそう様でした!
"発酵タケノコ"が絶対知ってる香り…と思ってクンクンしていたら、ご主人が常連さんに「メンマみたいなもの」と説明していて、それじゃああ!となりました。スパイス料理をメイクで例えると、ナチュラル系があれば、小悪魔系、特殊メイクのお店もありますけど、ここはざわちん。at カルパシ(千歳船橋) pic.twitter.com/9pApkBSQD5
— 65 (@lockandgo65) 2019年3月15日