浅草の後は新富町へ移動して、ずっと気になっていたビストロへ。
2015年のオープン直後から行ってみたいと思いつつ、3年以上経っていました。
ビストロ・シンバ。
京橋公園の向かい、天まめさんの店主さんのお兄さんのお店である「天朝」さんや、コスパのよさで人気な「鮨石島」さんのすぐそばですね。
ドリンクはトニックウォーターがあったのでそちらに。
カクテルにはよく使われますが、意外とどういうドリンクか知られていなかったりするのでしょうか。
柑橘の果皮で香りを付けた甘い炭酸飲料で、個人的にはグレープフルーツを連想する苦みがクセになると思っています。
アルコールを飲まない分、メニューにあるとこれを頼むことが多いのですよね。
ほたるいかのタルト。
今回はコースではなくアラカルトでしたが、こちらはアミューズとして自動的に出てきました。
サブレ生地にホタルイカ、トマト、パクチー。
まずはさっぱりスタート。
最初の前菜は、ブッラータ・トマト・大西ハーブ農園のフレッシュサラダ。
ブッラータはそもそも単体でハズレなく美味しいので、何と合わせるかが逆に悩ましい食材のように思いますが、こちらは極々軽いお野菜と。
続いての前菜、三陸産牡蠣と苺のエスカベッシュ。
エスカベッシュは、いってしまえば「南蛮漬け」に近いお料理。
こってりしたものをさっぱり食べるメニューが続いてしまいますが、そういうものが食べたい気分だったということなのだと思います。
付け合わせのお野菜が多品目なうえに、彩り豊かなハーブで仕上げ。
飛び道具を使わないセンスのいい華やかさがよいですねえ。
苺は他の野菜と比べて突出はしないものの、風味は確かにバルサミコのマリネ液に加わります。
ほくっとしてトロッととける牡蠣の食感が独特。
黒ムツのポワレ あさりとあおさのソース。
メインが肉1品だと軽いかも、ということでお魚も注文。
結果これが大大正解でした。
大きな体躯だったと思われるよく脂の乗ってとろふわな黒むつに、やさしさを突き詰めてたくましくなったような"あさりとあおさのバターソース"。
ソースの最後のひとくちまで、香って口に入れて、香って口に入れて、スプーンの止まらない美味しさでした。
タラの芽やカタクリといった春野菜をたんまりいただけるのも至福。
ニュージーランド産仔羊のロースト。
メインのメインはやはり評判のいいお肉。
肉祭り的な大皿での登場におののきます。
「焼くのに時間をいただくので、最初に注文をお願いします」といわれるお肉料理。
確かに丁寧にじっくり火を入れられていて、力強い味わいと対称的なふんやふんやのやわらかな食感が印象的でした。
ローズマリーの香り。
スパイシーな風味。
魚が美味しかったので「このお店は魚かな!」という思いに固まりつつありましたが、やっぱりお肉も外せませんでした。
今後伺うときはフルコース注文になってしまうな!と思いながら、ごちそう様でした!